前回のレースはみなさんの予想は当たりましたか? 今回も予想屋の方に、優勝者を予想してもらいました。スーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。今大会は2レース制ということもあり、予想屋のみなさんには2レースの優勝者とタイトルの行方を予想してもらいました。アナタは誰の予想に乗りますか? それとも自分の直感を信じますか?
毎戦、優勝者の予想を立てて頂く予想屋は以下の3名。
・松田次生(レーシングドライバー)
・春那美希(スーパーフォーミュラ公式サイト ナビゲーター)
・オートスポーツweb編集部員サカイ
予想は毎回レースの行われる週にオートスポーツwebに掲載され、投票は携帯サイトモータースポーツチャンネルから行うことが出来ます。さらに! 正解者の中から抽選で素敵なプレゼントが当たりますので奮ってご参加ください。
予想は金曜日の夕方からスタート! 投票は携帯サイトモータースポーツチャンネルから。
※投票には有料登録が必要となります。
※PCからの閲覧・投票はできません。
では、さっそくオートスポーツweb編集部員サカイの予想を見てみましょう。
「経験豊富なコースで可夢偉が初優勝か?」
みなさんこんにちは。オートスポーツweb編集部のサカイです。
いよいよ今週末は、スーパーフォーミュラの今季最終戦となるJAF鈴鹿グランプリが開催されますね。先週末のスーパーGTオートポリス戦から、今週のSF鈴鹿戦、そして来週のSGTもてぎと、国内レースは3連戦。ファンとしてはうれしい1カ月となりそうです。前回の予想も外してしまいましたが(スミマセン……)、今季最終戦も、めげずに予想してみたいと思います。
今回の最終戦ですが、まずポイントランキングを整理しておくと、首位の石浦宏明選手が45ポイント。2位の中嶋一貴選手が6ポイント差の39ポイントで続き、その後方では31ポイントの同点でアンドレ・ロッテラー選手とジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ選手が並んでいます。そして、チャンピオン獲得の可能性を残すのはこの4人のみです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、2レース制でなおかつ優勝者にボーナスポイントがある最終戦では、最大で18ポイント(優勝で各8ポイント+ポールポジションで各1ポイント)を獲得することが可能。そんな条件の中で、自力戴冠の可能性を残すのは石浦選手と一貴選手のおふたりとなっています。
ボーナスポイントを獲得できるのは優勝者のみとなり、8ポイント(優勝5+ボーナス3)を得ることができますが、2位では4ポイントと、優勝することのメリットがいつも以上に大きくなります。それは逆に言えば、ライバルに優勝されてしまった場合のデメリットが大きいということにもなり、特に自力戴冠が可能な石浦選手と一貴選手にとっては一層大きな意味をもつことになりそうです。各レースのポールシッターにのみ与えられる1ポイント(計2ポイント)もあるので、タイトル争いの上でも予選から見逃せません。
ちなみに予選は、レース1のPPが予選Q1の結果で、そしてレース2のPPがQ3の結果で決まるため、Q1から熾烈なトップタイム争いが繰り広げられることになりそうです。決勝は、レース1は20周でタイヤ交換義務なし、レース2は28周でタイヤ4本交換が義務付けられるというフォーマットとなっています。燃料流量リストリクターでの制限は、第3戦富士以来となる95kg/h。開幕戦と同じではありますが、今回はどのようなタイムがマークされるのかも、気になるところです。
今回の注目ポイントをさらっとおさらいしたところで、予想をどうぞ。最終戦は、レース1/レース2のそれぞれの優勝者と、チャンピオンをそれぞれ1名ずつ予想するスタイルです。
【レース1】小林可夢偉選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
昨年までF1に参戦し、今年は12年ぶりに国内シリーズへと戻ってきた可夢偉選手。走行経験のない、またはほとんど覚えていないというサーキットだらけの参戦初年度となりましたが、ここまで予選トップ3に2回入り、そして表彰台も2度獲得。チャンピオンを争っている石浦選手や一貴選手のおふたりともコース上で直接対決を繰り広げる場面もあり、残すところは優勝のみ。鈴鹿は今年もテストや開幕戦で走っているだけでなく、F1でも経験豊富なサーキット。今季1年を戦い再び戻ってきた鈴鹿で、レース1ポール・トゥ・ウイン、なんていう展開も予想できるのではないでしょうか。
【第2レース】山本尚貴選手(TEAM無限)
チャンピオン争いに注目が集まる今回のレースですが、ホンダが今季初勝利を挙げることができるのかがかかっているレースでもあります。前戦SUGOでは山本選手と野尻智紀選手が2位、3位と表彰台の両サイドを占め、最終戦に向けて反撃の一手を打つような形となったホンダ陣営。さらにこの2位は、山本選手にとっても2013年の最終戦以来の表彰台となり、“復活”を印象付ける一戦となりました。開幕戦ではポールポジションを獲得しており、また一昨年に王座を決めた地でもあるこの鈴鹿で、意地の1勝を挙げるのではないかと予想します。
【チャンピオン】石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING)
振り返れば、今季第2戦で初PPからの初優勝を遂げてからスーパーフォーミュラの話題の中心にいたドライバーといえば、やはり石浦選手と言って間違いないと思います。そういう意味では、“石浦選手イヤー”とも言える2015年シーズン。その締めくくりは、やはりチャンピオン獲得ということになるのではないでしょうか。前戦は予選3番手、決勝5位となりましたが、レースでは「一度も自分のペースで走れなかった」とポテンシャルは健在な様子。また、ミスがあったという予選でも各セクターのベストタイムを合わせるとPPタイムを超えていたと、一発の速さには問題ない様子。初の戴冠がかかったレースの緊張感やプレッシャーというのは、一般人の僕には想像もつかない領域ですが、そうしたものを跳ね除けて、2015年を初PP、初優勝、そして初戴冠の年とするのではないか、と予想させて頂きます。