来季、小林可夢偉のチームメイトになることが決まったセルジオ・ペレス。若干20歳のメキシコ人は、現在もサポートを受けるテルメックスのドライバー育成プログラムの一員として着実にキャリアを重ねてきた。
ペレスは昨年末にテルメックスと共にGP2の強豪バルワ・アダックスに加入し、今シーズンはモナコを含む4勝を挙げ、現在もランキング2位と活躍。彼は昨年、チーム入りする際に次のように語っている。
「今年は僕にとって非常に重要なシーズンだ。なぜならチャンピオンシップでタイトルを争うチャンスがある。良い成績を残し、最終的な目標であるF1へのステップアップのために必要となる経験を積み重ねていきたい」
ペレスはカートでレースキャリアをスタートさせ、その後はフォーミュラBMW、イギリスF3のナショナルクラスへと上がり、2008年には同シリーズのインターナショナルクラスでランキング4位につけた。GP2のアジアシリーズでは18歳での最年少優勝記録もつくっている。
念願のF1ドライバーの座を射止めたペレスは、その喜びを次のように語っている。
「すべての若手ドライバーにとってF1は夢なんだ。そして僕は今、その夢を実現しようとしている!」
「もちろん、これは大きな挑戦であり、同様に責任を伴うことも充分に承知している。だが、それを受け入れること自体もうれしいんだ。モータースポーツの最高峰で母国を代表して走れることをとても誇りに思うよ」
「僕を信頼してくれたペーター・ザウバーには本当に感謝したい。この素晴らしい機会を最大限に活かすためにも、やれることはすべてやるつもりだ」