2011年F1第7戦カナダGPのフリー走行2回目は、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。
カナダGPのフリー走行2回目は現地時間の午後2時にスタート。天候は晴れで気温22度、路面温度は44度を記録した。
ザウバーはこのセッションから体調不良のセルジオ・ペレスに代えて、昨シーズン途中までザウバーのドライバーを務めていた現マクラーレンのテストドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサを起用。また、朝の走行でクラッシュを喫したセバスチャン・ベッテルはマシンの修復が間に合い、セッション開始後すぐに走行をスタートさせている。
開始序盤は、各車が早々とタイムを計測していくなか、挽回を図るベッテルが1分15秒台をマークして早くもトップに浮上。マーク・ウエーバーも2番手で続きレッドブルの1-2でセッションがスタートしていく。
しかし、モントリオールでの優位が伝えられるマクラーレン勢もすぐに好タイムを並べ、ルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンが1分15秒台に入れて2、3番手に進出。ウエーバーの後ろ5番手にフェラーリのフェルナンド・アロンソが続き、上位勢は1回目の走行を終えた。
セッションが中盤に入ると、今度はフェラーリ勢がマクラーレンに代わって2、3番手を奪い、その後アロンソがベッテルのタイムをコンマ2.7秒上回ってトップに躍り出る。ただ、そうした一方でペースの上がった中盤以降はクラッシュするマシンが相次ぎ、開始52分にエイドリアン・スーティルがウォールにヒットすると、その約5分後には小林可夢偉がターン4で激しくバリヤに接触してセッションは一時赤旗中断となる。さらに10分の中断を経た再開直後にも、ヴァージンのジェローム・ダンブロジオが可夢偉と同じターン4でクラッシュしてしまった。
短時間に2度の赤旗が出る波乱となったこのFP2では、マクラーレンのハミルトンがコースに散乱したパーツの破片を踏んだのか、右リヤタイヤをパンクさせており、終盤のアタックに向け装着したばかりスーパーソフトを1セット失うかたちに。クラッシュしたスーティル、可夢偉、ダンブロジオはいずれも無事だが、走行再開には至らなかった。
その後、残り14分でセッションが再開すると、終盤にかけてはスーパーソフトでアタックしたアロンソがトップタイムを更新し、タイムを1分15秒107としてトップでセッションを終了。結果、ベッテルが2番手、3番手にはフェリペ・マッサが入った。マクラーレンは4、5番手につけ、上位5台までが1分15秒台を記録するかたちとなっている。
ペレスの代役としてザウバーのマシンをドライブしたデ・ラ・ロサは、セッション残り20分を前にようやくコースインすると、トータル14周を走り1分18秒536というタイムで18番手につけた。