AUTO GPの開幕戦で初優勝を飾った日本人ドライバーの佐藤公哉は、今シリーズに参戦を決めた自身の決断が間違いではなかったと語っている。

 今シーズン、イタリアのユーロノバ・レーシングからAUTO GPへのフル参戦を決めた佐藤は、シーズン開幕戦のモンツァでいきなり優勝を飾る衝撃のデビューを飾った。また、佐藤とコンビを組む同じ日本人ドライバーの黑田吉隆も、今回は不運に見舞われてしまったが、シリーズへの確かな感触をつかんでいる。

 佐藤は土曜のレース1で幸先良く2位に入ると、リバースグリッドで7番手スタートとなった日曜のレース2では、ウエットコンディションにもかかわらず、ライバルを圧倒するパフォーマンスを見せ、最後は後続に20秒以上の大差をつけてシリーズ初優勝を飾った。海外のビッグフォーミュラで日本人ドライバーが優勝するのは、2008年のGP2で小林可夢偉が成し遂げて以来の快挙だ。

「AUTO GPのクルマでのレースもコースも初めてだったので緊張したが、チームの地元イタリアで良い結果を残せて満足している」と佐藤。
「レース1決勝は2位とはいえ首位から約7秒も離されたので嬉しさと悔しさがあった。しかし、レース2決勝では後ろを20秒以上も引き離しての優勝ですっきりした。自分にとっても素晴らしい開幕ラウンドとなり、AUTO GP参戦という決断が間違っていなかったと確信できた。とはいえ、シーズンは始まったばかりだ。次のモロッコも初めてのコースなので、再び新しい挑戦が始まるという思いで、いま一度気を引きしめて第2大会に臨む」

 一方、モンツァでのレース経験もあり、初日2回のフリー走行ではいずれも3番手につけるなど好調な仕上がりを見せていた黒田は、レース1決勝でのマシントラブルがレース2にも影響する悔しい結果となった。彼はレース1を11位、レース2は7位で終えた。

「レース1決勝では表彰台も夢ではない位置でレースを戦っていたにもかかわらず、マシントラブルで入賞さえできなかったのは非常に残念だ」と黒田。
「レース2決勝では7位入賞となったが、まったく満足できない結果。優勝したチームメイトの佐藤公哉選手にはおめでとうと声を掛けたが、正直なところ先を越されて悔しさもある。ただ、練習走行のタイムで証明できたように、佐藤選手と僕はクルマを含めてのパフォーマンスはほぼ同じと思っている。モロッコで開催される次の第2ラウンドでは、みんなへ良い報告ができるようさらに力を尽くす」

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