F1日本グランプリの開幕を明日に控える鈴鹿サーキットで、小林可夢偉とザウバーF1チームも参加したBOXカートグランプリが開催された。
このBOXカートグランプリは動力のない手作りの“マシン”で、下り坂となっている鈴鹿サーキットのメインストレートのタイムを競うもので、可夢偉を擁するザウバーF1チームのほか地元三重県のチームを中心に遠くは神奈川県からも参加、そのほか京都府、大阪府などから合計20チームが参加して行われた。
レースは、F1観戦に訪れたファンも見守るなか、白熱したバトルが繰り広げられ、可夢偉がドライブするザウバーF1チームが150mの距離を22秒78で走り抜け、見事に優勝。そのザウバーと対戦したチーム気仙沼が13位のタイムながら、カートの完成度やチームパフォーマンスを加えた総合ポイントで2位表彰台を獲得した。
この2位に入った「チーム気仙沼」は、宮城県気仙沼市商工会議所青年部で構成されたチームで、鈴鹿商工会議所青年部が気仙沼で復興支援活動を行ったおりにBOXカート参戦を持ちかけて、この度の参加が実現したという。
「東日本の現状を広く色々な人に知ってほしい」という気仙沼商工会議所の希望に対して、「世界的なメディアが集まるF1で伝えませんか」と鈴鹿商工会議所青年部が提案し、気仙沼がコンセプトを担当し、鈴鹿側がカートを制作する共同作業で完成したのが、今回出場したかつお船をイメージしたBOXカートだ。
かつお船をドライブした気仙沼商工会議所青年部前会長の上田克郎(49)さんは「鈴鹿のコースを走るとは夢にも思っていなかった。テンションが上がりました。ただ単に走るだけでなく走りにも形があって面白い。鈴鹿を走れて感動しています。来年もリベンジのために、ここに来たいと思います」とコメント。鈴鹿商工会議所青年部、F1事業実行委員の山下直人氏(38)も「色々な方に見ていただけて満足しています。今後も気仙沼で支援活動を続けて行きたいと思っています」と述べ、イベントの成功、チーム気仙沼の活躍に笑顔を浮かべていた。
