25日、2011年のF1開幕戦オーストラリアGPのフリー走行1回目が行われ、レッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は9番手につけている。

 今シーズンの開幕戦を迎えた金曜日の現地アルバートパーク・サーキットは気温17度、路面温度は21度で上空は曇り空に覆われたものの、まずはドライコンディションでシーズン最初のセッションがスタートすることになった。

 1991年以来、ひさびさのグランプリ復帰となるタイヤサプライヤーのピレリは、このオーストラリアにサイドウォールのロゴをシルバーにペイントしたハードタイヤとイエローのソフトという2種類のドライタイヤを投入。このセッションでは、ほぼすべてのマシンがハードタイヤを選択している。

 現地時間12時30分にコースがオープンとなり、いよいよ19戦にわたる長い戦いの幕が切って落とされる。だが、セッションはいきなりの波乱でスタート! ヤルノ・トゥルーリに代わりチーム・ロータスのマシンをドライブするカルン・チャンドックがターン3の立ち上がりで早くもコントロールを失いアウト側のウォールにクラッシュ、コース上はすぐにイエローフラッグが振られ、走行を始めていた他のマシンも再びピットへと戻ることになった。

 その後、ロータスのマシンが撤去されるとセッションはすぐに再開されるが、そこからは各車ピットインを繰り返しながらチェック走行を行っていくのみでしばらくタイムシートに動きがないまま序盤の30分が過ぎていく。ただこの間は、多くのマシンがホームストレートで可変リヤウイングを作動させるなど、KERSとともに新デバイスの作動確認の作業にあてていたようだ。

 そんななか開始35分過ぎになり、ようやくウイリアムズの新人パストール・マルドナドが24台のトップを切って計測ラップに向かい、1分39秒381というタイムをマークする。すると、そこからフェリペ・マッサ、ウエーバー、ルイス・ハミルトンが順にトップタイムを更新し、開始50分を迎えた段階でトップのウエーバーは1分28秒台を記録、この時点で10台前後のマシンがタイムを記録している。

 その後、セッションが後半に移ると2010年チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが本格的にタイム計測をスタート。ベッテルは開始55分過ぎの計測4周目に1分27秒台を記録してトップに浮上すると、翌周には自己ベストを更新する走りで2番手ウエーバーとともにレッドブルのワンツー態勢を築く。だが、その後数周してガレージに戻ってきたベッテルの右フロントタイヤには表面が大きく剥がれた跡が確認されており、レッドブルのガレージはやや慌ただしく動き始めた。

 一方、今シーズンもレッドブルのライバルと目されるフェラーリは、セッションを通じマッサのリヤウイングにエアフロー用の塗料を塗るなどして新デバイスの可変リヤウイングをテスト。セッション終盤からタイム計測を始めたチームメイトのフェルナンド・アロンソは残り20分過ぎになってようやく2番手タイムをマークしている。

 そうしてセッションも残り5分に入るとレッドブルの2台が再びペースを上げ、ウエーバー、ベッテルの順にトップタイムを更新。最後はチェッカーを挟むかたちでウエーバーが昨年のP1ベストタイムを上回る1分26秒831をマークして母国GP最初のセッションを終えた。2番手はベッテル、3番手アロンソ、4番手にはメルセデスGPのニコ・ロズベルグが入り、ウイリアムズのルーベンス・バリチェロの後ろ6、7番手にマクラーレンの2台がつける結果となった。

 ザウバーの小林可夢偉は、アロンソ同様セッション終盤からタイム計測を行い、ミハエル・シューマッハーの後ろ9番手とまずはシングルポジションで1回目の走行を終えている。

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