WTCC世界ツーリングカー選手権第10ラウンド・鈴鹿に、サンレッドSRレオン1.6Tを駆り参戦する吉本大樹は、予選を17番手で通過した。

 吉本がドライブしているサンレッドSRレオン1.6Tは、前戦ソノマまでティアゴ・モンテイロがドライブしていたマシン。セアト・レオンWTCCに比べ旧式のマシンだが、初日にエンジンが不調だったものの、金曜夜にエンジン載せ替えを実施した。

「エンジンは回るようになって、FP1、2はまともに走れるようになりました」と吉本はマシンに手応えをつかみ、FP1では7番手、FP2でも7番手と、大いに期待を持たせる順位でプラクティスを終え、予選に挑んだ。

「プラクティスでもアンダーステアはあったんですけど、(プライベーター向けの)ヨコハマ・トロフィーの2番手くらいには常にいられて、予選はすごく楽しみだった。Q2にはいけると思っていた」と自身も期待したという予選だが、ニュータイヤを装着してコースインしてみると、マシンの状態が変わっていたという。

「乗ってみたら超アンダーステアになっていて。最終コーナーでアクセル踏めないんですよ。クルマが少しおかしくなっていた」と予選を振り返る吉本。「最終からストレートにかけてコンマ4〜5秒はロスしていたと思う」と僅差の予選で無念のQ1敗退。17番手からレースに挑むことになった。

 昨年もレオンをドライブしていた吉本は「去年のクルマから比べても全然いいし、セットアップでなんとかなると思うんですけど……」と突然のアンダーステアに悔しさを隠せない様子。

 WTCCマシンはチームが推奨する特殊なセットアップや豹変するマシン特性に、これまでも多くの日本人ドライバーが泣かされてきた。2年目の挑戦の今年こそレオンを“モノ”にし、決勝で巻き返してくれることを期待したいところだ。

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