2008年マカオF3のウイナーである国本京佑が、今シーズン、ヨーロッパのワールドシリーズ・バイ・ルノー3.5シリーズにエプシロン・エウスカディから参戦する。
スペインを本拠とするエプシロン・エウスカディは、かつてF1のトップチームを渡り歩いたジョアン・ビラデルプラートが率いるチーム。ワールドシリーズ・バイ・ルノーのほか独自のプロトタイプカーでル・マン24時間にも参戦するなどあらゆるカテゴリーで活動する傍ら、昨年はF1の新規参戦枠にもチームを申請した。
チームは今シーズン、フォーミュラ・ルノー3.5シリーズで国本を走らせるとともに、チームメイトにスペイン出身の若手アルベルト・コスタを起用して2010年のシリーズに挑む。
国本は、フォーミュラ・ニッポン参戦中の昨シーズンにもエプシロン・エウスカディから同シリーズの終盤2戦に出場、その後行われた合同テストにも同チームから参加している。今季はコスタがカーナンバー15のマシンをドライブ、国本は16を背負うことになった。
「名門チームのひとつであるエプシロン・エウスカディで2010年シーズンを戦うことは僕にとってすばらしい経験になる」と国本はチームのオフィシャルサイトで語っている。「コスタと共に戦かえることにとても興奮しており、デビューが早くも待ちきれないよ。チームのために良いリザルトが残せるよう全力をつくすつもりだ」
その国本は、4日からスペインのカタルニア・サーキットで始まった合同テストにさっそく参加している。初日のこの日は、午後のセッションで1分34秒643というタイムを記録し、24台中7番手とまずまずのスタートをきった。トップタイムはネルソン・パンティアティシ(ジュニア・ロータス・レーシング=ロータスF1のジュニアチーム)の1分33秒975だった。
今シリーズには国本以外にもレッドブルF1のリザーブドライバーであるダニエル・リチャルドとブレンドン・ハートレーのふたりやルノーF1のヤン・シュローズ、09年イタリアF3王者で昨年末のF1若手ドライバーテストでフェラーリをドライブしたダニエル・ザンピエーリ、ナイジュル・マンセルの息子グレッグと、F1を目指すヤングドライバーが数多く参戦を予定している。
テストは2日間の予定。シリーズは来月17日と18日にスペインのモーターランド・アラゴンで第1戦が行われる。