ヒューストンで行われたIZODインディカー・シリーズ第18戦。ファイナルラップにダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)と佐藤琢磨(AJフォイト)が接触。フランキッティはフェンスに衝突し、さらにEJ.ビソ(アンドレッティ・オートスポート)が2台にぶつかる激しいクラッシュとなった。
ファイナルラップの高速コーナーで起きたこの事故は、マーブルによってスピードダウンした琢磨にフランキッティのマシンが乗り上げ、そのままフェンスへ衝突。さらにビソを巻き込むサーキットを騒然とさせる大クラッシュだった。
琢磨とビソは、自力でマシンから降りることができ、その後現地放送のインタビューに答えるなど怪我はなかったが、フランキッティはマシンから降りることが出来ずマーシャルによって救出。メディカルチェックを受けた後、詳しい検査のため病院へと搬送された。
ヘルマン・テキサス医療センターへ運ばれたフランキッティは、脳しんとうに加え、背骨と右足首の骨折と診断され病院で治療がされている。
フランキッティの接触によってコースのフェンスが破壊され、その一部は観客席へと飛んで行った。大きな負傷者は出ていないと報道されていたが、レース主催者からは14人が負傷したと発表された。
「グランプリ・オブ・ヒューストンで起きた事故によって、ファンや関係者に大きな関心を与えてしまった。インディカーのオフィシャルとドライバーのダリオ・フランキッティ、そしてふたりの観客が病院へと搬送された。さらに11人のファンが負傷している」
「オフィシャルはこのクラッシュを調査しており、詳しい情報は現段階で入っていない。ファンやドライバーの安全性が保たれるよう、我々はさらに詳細な情報を提供する」とレースプロモーターのマイ・ジャックプロモーションとインディカーは共同声明を発表している。