“ナンバー2”発言で揺れるマーク・ウエーバーとレッドブルの関係だが、レース後のチームの公式リリースにはウエーバー自身の本音は語られていないようだ。
イギリスGPの決勝レースでトップチェッカーを受けたウエーバーは、無線でチームに対し「ナンバー2にしては悪くないだろ?」と言い放ち、暗にセバスチャン・ベッテルに向けられたチームの偏愛ぶりを皮肉った。
しかし、チームから出された決勝レースのプレスリリースには、優等生的なウエーバーのコメントが載せられているだけだった。
「今日は特別な日だ。チームは本当に努力してきた。相当の努力をしなければこれほどの結果を得られるものではない。彼らはこの結果にふさわしいよ。昨日は特異な状況だったけれど、今後に向けてすべてを解決できると確信している。前に進もう。僕は全力を尽くしていく。今日は素晴らしい1日だ。今夜は楽しい時間を過ごすつもりだよ」
しかしながらウエーバーはレース後のプレスカンファレンスで、先月結んだばかりの契約話まで持ち出しており、チームへの不信感を露わにしている。
「昨日は本当に特異な状況だった」とウエーバー。「チームにひとつしかコンポーネントがないという状況は初めてだったんだ。ただ、こんなことになると分かっていたら来年の契約になんかサインしなかった」
「昨日のことには本当に失望したというのが正直なところだ。今後のことはとりあえず見守っていく必要があるが、僕は自分の仕事をやり続けるだけだ。それが十分なことを願っている」