スーパー耐久シリーズ2012 第2戦
「もてぎスーパー耐久レース」
開催日:2012年4月28日~29日
コース:ツインリンク茂木
Wether/Condition:(予選) 晴れ/DRY
Wether/Condition:(決勝) 晴れ/DRY
チーム:姫神がジェットJMC吉田山Vitz
ドライバー: 咲川めり/谷森康登/井藤成彬
来場者数:15000人
■公式練習4月27日
3月に2012年度のスーパー耐久シリーズが開幕。そして早くも第2戦がここツインリンク茂木で開催されます。今年から本格的に麻宮騎亜先生率いる姫神ガジェットとのコラボをしての参戦。前回は表彰台が狙える位置で走行していましたが惜しくもリタイアになりチーム全員が残念な気持ちでしたが、汚名挽回でここツインリンク茂木へ殴りこみ。しかも、今回はドライバー陣に若手育成プログラムでの参加となる井藤選手(日本モータースポーツ専門学校)が卒業生ドライバーとして参加。同じ卒業生である谷森選手、そして紅一点の咲川選手とフレッシュなメンバーで挑むことに。27日金曜日から公式練習があり走行開始予定でしたが、雨がかなり降り込んでいたので走行は無理せず1枠のみの走行になりました。土日が晴れ予報もあり3人のドライバーはコース確認、車の調子等をしっかり見ておのおのの感触を確かめてこの日終了。良い感じで明日の予選を迎えることが出来ました。
■予選4月28日
前日の激しい雨が嘘のように本当に快晴の天気に。そして午後からいよいよ予選開始。Aドライバーの咲川選手。開始早々からアタック入るが5コーナーでコースアウト。コースアウトの影響で一旦ピットに。そして再び残り時間僅かながら2周回走行。まずまずのタイムで予選終了するもコースアウトがなかったらまだまだいけそうでした。続いて谷森選手、井藤選手も初予選。決して速いタイムではなかったですがきちんと今回の課題はクリアしました。
■予選総合タイム順位結果
1: CarNO.36 エンドレスアドバントラストヴィッツTIME:4'47.023
2: CarNO.19 BRP☆HYPER ECU C72駆動屋FFC TIME:4'48.843
3: CarNO.602 PTG明京K,Zランドリー602Vitz TIME:4'49.231
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6:CarNO.55 姫神ガジェットJMCVitz TIME:5'01.512
ドライバー:咲川めりTIME:2'28.950
谷森康登TIME:2'32.562
井藤成彬TIME:2'36.538
決勝4月29日
決勝日も前日同様、すばらしいレース日より。朝のフリー走行で3人もしっかり確認走行を追え午後からのレースが楽しみ。ピットウォークには姫神の2人のRQがチームを盛り上げてくれます。
今回のスタートドライバーはスーパー耐久初となる咲川選手。確実にスタートして上位を追い上げる走り。しっかりした走行でどんどんきちんとラップタイムを築いていく。途中同じクラスの車がコースオフするの見計らい9番手から8番手に順位アップ。丁度1時間半を追えたところでドライバーチェンジ。咲川選手から谷森選手へ。前回谷森選手の時にエンジントラブルになったので新たな気持ちでコースインしていく。前回の走り以上に予選を上回るペースで走行し無事1時間半を走りきる。最後に谷森選手と同じ、JMC卒業生の井藤選手。きちんとドライバー交代を追え慎重かつ大胆にペースを上げる。残り20分をきったところでタイヤから異音が・・・しかしなんとかタイヤをもたせてゴール。ようやく今期初完走を果たしてくれました。今回は3人の頑張りが光ったレースでしたし、次回に繋がるレースだったのでみんな笑顔笑顔がとても印象的でした。
1:CarNO.36 エンドレスアドバントラストVitz 108LAP 4h02'46.893 BEST TIME: 2'09.595
2:CarNO.4 アイクレオ&サムライジーンズTSK・Vitz 106LAP 4h01'42.170 BEST TIME: 2'10.405
3:CarNO.71 ピースMS NUTEC制動屋Vitz 100LAP 4h02'18.469 BEST TIME: 2'12.713
8:CarNO.55 姫神ガジェットJMC吉田山Vitz 90LAP 3h27'03.175 BEST TIME: 2'11.607
●レース後コメント
◆ 星名功一代表
いつも"#55 姫神ガジェット吉田山JMC Vitz"を応援頂きましてありがとうございます。開幕戦を悔しいリタイアという結果でレース後に涙を流したドライバー達ですが、3 人のドライバーがそれぞれの役割を果たしてゴールを目指す耐久レースです。我々ASRacing 内では若手育成プロジェクトとして参戦しています。Vitz は、1 レース1 レース着実に何かを学ぶ必要がありますし、今回は可能な限りイイ状態のマシンを確実に次のドライバーにバトンタッチできるドライブを心掛けていたこともあり、まずは1 つ目の目標である完走を勝ち取ることができました。次戦SUGO では1 つでも上のポジションに上がれるよう切磋琢磨していきますので応援のほど宜しくお願い致します。
◆ 咲川めり選手
今シーズン2戦目のもてぎは昨年末S 耐にデビューしたサーキットでした。金曜日の専有走行は雨だったので、レインタイヤを履いて初めての走行でした。5周程度の走行でしたが、想像以上に性能が高いタイヤに驚きました。土曜日の予選は、アウトラップで自分のミスでコースアウトしてしまい、一度ピットに戻りチェックしてもらってからのアタックだったので、計測2周は安全圏で走ってしまいました。日曜日の決勝は、初めてのスタートドライバーをやらせてもらいました。後に乗ってくれる谷森選手と井藤選手にクルマをつなぐため丁寧に走りすぎラップタイムを上げられませんでした。それでも1時間半も乗らせてもらい、こちらも初めての経験となりました。まだまだ技術や経験数などに自信がないため、チームのことを考えると守って走ってしまうことが多いです。今後なるべく早いうちに限界値を高め理解し、タイムやクルマの状態を技術と頭でコントロールできるようになりたいと思っています。ドラチェン後には、モニターやコースを見渡せる場所から55号車の走っている姿を見ていると感動しました。また、4時間ものレースを無事に完走しチェッカーを受けられたことはとても嬉しかったです。もちろん全てにおいてまだまだ低いレベルではありますが、複数のドライバーで走る耐久レースの素晴らしさを感じることができました。スポンサーさん、チーム・関係者の皆さん、応援してくれている皆さん、本当にありがとうございます。お陰様で一戦一戦たくさんのことを学べています。これらの貴重な経験を生かして、大きく成長していけるよう努力していきますので、次戦以降も何卒よろしくお願いします。
◆ 谷森康登選手
今回の茂木はS耐参戦二戦目ということで、少しずつS耐の雰囲気にも慣れてきて、緊張が開幕の時より半分くらいで望めました。金曜日の練習は雨で三本の内、最後の一本走らせていただきました。今回も初コースということで、まずコースを慣れることから始まりました。色々な人の車載映像とか見て勉強してきたのですが、走ってみると思ったよりコーナーがきつかったりしたので、金曜日はコースを覚えるのに必死で終わり、本当にこの茂木はブレーキがきつくなることを改めて知らされました。土曜日は朝から晴れでした。朝の練習は晴れでこのコースはどれくらいグリップするのか分からなかったので、タイヤのグリップを知ることから始まりました。そしてラインどり、ブレーキポイント、何速でいったらいいのかを少しずつ攻略していきました。しかしまだ1 コーナー、ダウンヒルストレートからの右コーナー、最終コーナーを攻略できずにいて、咲川さんにラインなどを教えてもらいそのラインで予選は行こうと思いました。そして予選。今回はB ドライバーだったのでアタックが重要でした。しかし全然タイムが伸びませんでした。タイムが出なくてチームの方々に迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでした。まだまだブレーキポイントと、ラインに改善のかちがあるので決勝はそれ勉強しながら走ろうと思いました。そして決勝。二番目に走ることになりました。今回は安全に焦らず、確実な安定ラップを出すのを自分の目標にしていました。咲川さんが最初で良いペースで走っていたので見習わないとと思い自分の番がやってきました。コース出たら、同じST5 の車両がいて、ついていきライン、ブレーキポイントをわかっていきました。そしたら予選より速いタイムが出たので少し嬉しかったです。しかし抜かされ方がいまいちで、抜かされる周回はタイムが遅かったです。そして一時間半乗り井藤君に代わりました。井藤君も良い走りでした。最後の20 分でタイヤがめくれたみたいで申し訳なかったです。自分のタイヤの使い方が下手だなと反省しました。しかし井藤君はそれでも頑張って走ってくれて完走しました。
◆ 井藤成彬選手
今回のレースは初めての4 輪レース、つまりデビューレースでした。金曜日にサーキットに入ったら雨が降っていたので最終枠だけ走りました。初めての車に初めてのコース、それにウェットコンディション。凄く緊張しましたが、走ってみると少し落ち着き、とりあえずコースの確認と慣れる事だけを考えました。そして予選がある土曜日午前中は、ウォームアップ走行でした。その枠は、車に慣れる事と少しずつ攻めていきました。そしてタイムを見たら、自分の遅さに衝撃をうけました。凹みました。昼休みに、メカさんや、いろんな方たちのアドバイスを受けて午後からの予選に挑みました。少しタイムは上がりましたが、それでも勝負にならないタイムでした。そして日曜日の決勝は、結果的には車も壊すことなく完走できましたが、自分が遅いがために足を引っ張る形になりました。課題がたくさんできたので、もっともっと練習して、次は完走だけじゃなく結果を残したいと思います。このレースウィークに来てくださったお客様やファンの皆様、マシンをメンテしてくれたメカニックの方々、自分にチャンスをくれたチームの方々にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。