6月5日
IZODインディカー・シリーズ第7戦テキサス
決勝レース後

天候:快晴
気温:摂氏30~35度

 予選は11番手とまずまずのポジションにつけた佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)だったが、ファイナル・プラクティスでは集団での走行を納得いくだけ経験できなかった。KVレーシング・テクノロジーは慎重なマシン・セッティングでスタートに臨み、そこからコースコンディションやトラフィックの状況に対応したセッティングへと調整しながら戦う道を選んだ。そうせざるを得なかったと言うこともできるだろう。

 なにしろ琢磨はまだオーバルレースは3戦目。その上、テキサスはバンクが24度と急で、スピードが高い上に過激な接近戦となる難しいコースなのだ。そんな中、琢磨はレースがこれから……という時にターン2でクラッシュ。マシンを降りてしまう。

Q:これからっていう時のアクシデントとなってしまいましたね?
琢磨:ホントにそうだった。それだけに悔しいです。

Q:スタートはうまく行って、その後ポジションを下げたけれど、そこから何台もオーバーテイクして行きましたよね?
琢磨:スタート直後のマシンは良かったですね。楽しかったですよ。あれでもかなり慎重に行っていたんですけどね。それでも、大分全体的な感覚っていうのかな? そういうものが掴めて来たし、前について行って、トニー・カナーンをオーバーテイクできたりと、良い感じだったんですけどね。

Q:その後に今度は順位を下げて行きましたが、ハンドリングに異変でも?
琢磨:あっという間にフロントタイヤがギブアップしちゃってね、ウェイト・ジャッカーとかスタビライザーをコクピットで調整して、自分としてはできることは全部やっていたんですけど、今日の場合は単純に、チームのマシンセッティングがコンサバティブ過ぎたということでしょうね。ほとんどのコーナーでアクセルをリフト(離す)しないといけない状況になってましたね。あそこでピットに入りたいところだったんですけど、なんとかリードラップで最初のスティントを終えることが重要だと考えて、それができればチャンスも増えるので、なんとか我慢をし通しました。

Q:1回目のピットストップをその通りにリードラップのまま迎えましたが、そこでは何か変更したのですか?
琢磨:ピットストップでフロントウイングを立てて、タイヤの内圧を調整しました。そうしたらクルマは本当に見違えるように良くなって、再スタート直後はグングンまたペースアップできて、一気に行っていたんですけど、ターン2で突然……ホントに突然クルマが底をついて、その瞬間にクルマは外側を向いてましたね。もう全然違う方向を向いちゃって、そのままリタイアになってしまいました。すごく残念です。

Q:サスペンションが四輪とも壊れていました。インディでアクシデントを起こしたばかりだけに、体が心配されますが、どうですか?
琢磨:今回はぶつかり方がインディの時とは全然違って、流れるように行ったので、衝撃としてはほとんどなかった。体は大丈夫です。

Q:ピットストップでポジションをひとつ挽回していたし、第2スティントは行くぞ! と、さらに乗って行けるムードになっていたと思いますが、どうでしたか?
琢磨:そうでしたね。第2スティントのマシンの感触は凄く良かったし、アウトからどんどん行けたんで、そういう意味では悔しいというか、残念というか……まだあの時点では完全に空が暗くなる前で、次の第3スティント、その次の第4スティントでは路面がさらに良くなっていったと思うんですよ。そうしたコンディションではさらにペースアップができたのでは? と考えられるだけに、それを経験できなかったのはすごく残念でした。

Q:次はアイオワ。もう1戦オーバルです。そこでオーバルでいい成績を残したいですよね?
琢磨:本当にそう思います。アイオワはまた全然違うオーバルみたいで、ロードコースのウイングを使うんだそうですけど、頑張ります。

Q:事前にテストはするんですか?
琢磨:いや、またぶっつけ本番です。僕らが予定しているのはワトキンスグレンのロードコースでのテストです。次のレースの前に行ってきます。

Q:もう随分と前ですが、アメリカGPをやっていた歴史あるコースですね。
琢磨:みんなが良いコースだって言ってます。以前にグランプリが行なわれていたというコースに行くのは楽しみですね。ロードコース自体もひさしぶりになるし、凄く楽しみにしています。

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