IZODインディカー・シリーズ第13戦インフィネオンの決勝日朝のウォームアップを終えても、佐藤琢磨の苦しい状況に変わりはなかった。しかし、マシンセッティングを再検討して琢磨はローリングスタートに臨んだ。
IZODインディカー・シリーズ第13戦インフィネオン
8月22日(日)
決勝:18位
レースを走り出してみると、マシンのハンドリングは決して悪くはなく、琢磨は闘争心を露わにしてバトル。次々とオーバーテイクを重ね、ついにはトップ10までポジションを上げてみせた。しかし、もうゴールまであと僅かというところになって、またしても不運が琢磨に襲いかかった。
最後のリスタートの後、カーナンバー5をまとったマシンは突如ペースダウン。走行初日にヒットされたダニカ・パトリックとターン7でぶつかってコースオフを喫し、タイヤを完全に傷めてしまった琢磨はピットイン。コースに戻りゴールまで走り切ることはできたが、今年最後のロードレースはウィナーから1周遅れの18位となった。
Q:セッティングに苦しんだ今週、決勝用のマシンはどんなハンドリング、仕上がりになっていたんでしょう?
琢磨:ウォームアップを走って、まだイマイチの感じだったんですけど、そこから少し修正しました。レースになったら、もうそこは戦い。何とか合わせた感じです。
週末をとおして見れば、決勝は良かったと思います。なかなかスピードが上がらない中、決勝ではいいバトルができたし、何度もオーバーテイクができた。ストラテジーも色々と変えて、ちょっとずつ着実にポジションを上げて行ってました。そういう意味ではポジティブな面がたくさんありました。今日のレースはタフだったけれど、エキサイティングでした。
Q:最後のスティントをレッドタイヤで走る。そこまでにマシンをベストな状態へと持って行く。そういう戦いができていたように見えましたが?
琢磨:そうですね。でも、そのリスタートでもっと順位を上げて行くぞって意気込んでたんですけど、フロントが突然言うことを聞かなくなっちゃって、クルマもまっすぐ走らなかった。あのトラブルの原因が何だったのか、まだ調べている段階でわかってないんです……。
Q:トップ10に上がって、もうゴールは目前というところでのアクシデントでした。
琢磨:最後のリスタート後、スローパンクチャーだったのか、原因が何だったのかハッキリわかっていません。突然マシンが言うことを聞かなくなって、曲がれなくて、急激にペースが落ちちゃったんです。フロントはロックしちゃうし、ステアリング切っても曲がらない状態でした。
リスタート時に僕の後ろにいたチームメイトのEJ.ビソは、僕を抜かないことになってたんですけど、僕があまりにも遅くなったので我慢できず前に出ました。そのことでリズムが少し狂って、タイヤがゴミを拾ってしまった。それでクルマはどんどん曲がらなくなり、1周で3秒以上も離されちゃいました。もうどうしようもなかったですね。
最終コーナーでも、いつもより20メートル以上も前からブレーキを踏まなきゃなりませんでした。残り3周だから何とかこらえたかったんですね。F3時代にもドニントンなどで、3輪だけで走ったとか結構あったんですが、さすがにターン6の出口でこらえられずにダニカ・パトリックに内側に入られた。そこで僕は彼女を行かせたんですけど、一緒にアレックス・ロイドも突っ込んで来て、3台が並んだ。僕はブレーキを踏んで止まるつもりだったけれど、フロントが浮いていたためにまったくブレーキが効かなくてぶつかってしまいました。ああいう形は絶対に避けたかったんですが……。
Q:レッドタイヤでの最後のスティント、マシンの仕上がりはベストでしたか?
琢磨:いいえ、最後は路面がかなり良くなっていて、アンダーステアに悩まされてました。その前のスティントの方がハンドリングとしては良かったです。
Q:セッティングに苦しみながらも、積極的に新しいトライをしましたが、全体の評価は?
琢磨:今回は全体的にスピードが足りなかったんですが、決勝は何とか走れるような感じになっていました。でもトラブルが出てしまって残念でした。
Q:今日の2回のピット・ストップはどうでしたか?
琢磨:今回はまったく問題はなかったと思います。
Q:ストリートは今年はこれで終了ですね
琢磨:今日は本当に我慢のレースでしたが、少しずつ順位を上げ、苦しい中でも良いレースができていたと思います。しかし、思い描いたような結果を残せなかった。それがとても残念です。でもポジティブな面もあったので、次戦からのオーバルに直接繋がるかはわからないですけど、シーズンの残り4レース、精一杯走ります!
