スーパーGT第6戦富士はノックアウト形式の予選が行われ、GT500クラスはカルソニックIMPUL GT-Rがポールポジションを獲得。GT300クラスは、apr HASEPRO PRIUS GTが初めてのポールを獲得することとなった。

Q1：
　午前の晴天とはうって変わり、曇天の中迎えたスーパーGT第6戦富士の公式予選。今回は富士で初めてとなるノックアウト形式での予選となるが、心配された雨はQ1開始の時点では降らず、ドライのままQ2進出をかけ争われることとなった。

　迎えたGT300クラスのQ1。多くのマシンが序盤からアタックを繰り返していく中、やはりトップタイムを奪ったのは午前中トップのHANKOOK PORSCHE。次いでエンドレスTAISAN PORSCHE、triple a Vantage GT3と続き、午前中と同じ上位陣の顔ぶれとなる。そんな中、Q2進出を争う存在となったのは、ランキング2位のS Road NDDP GT-R。しかし、ZENT Audi R8 LMSを駆るリチャード・ライアンがチェッカー周でタイムアップを果たしたため、Q2進出ならず。17番手に沈むことになった。

　続くGT500クラスのQ1は、セッション終了まで6分近くとなったところで多くのマシンがコースイン。アタックを展開していく。激しくタイムが更新されていく中、トップを奪ったのは前戦鈴鹿のウイナー、S Road REITO MOLA GT-R。2番手にはカルソニックIMPUL GT-R、3番手にはPETRONAS TOM'S SC430が続き、午前とほぼ同じトップ3となった。一方、ホンダHSV-010勢は大苦戦。Q1で3台が脱落してしまうことに。また、ランキング3位のDENSO KOBELCO SC430もQ1脱落となってしまった。

Q2：
　続くQ2も、曇天模様が続くものの雨は降らず、ドライのままセッションは続いた。GT300クラスのQ2では、JAF-GTのapr HASEPRO PRIUS GT、SUBARU BRZ R&D SPORTがタイムを伸ばし、2番手、4番手に入る活躍をみせる。しかし、ポルシェ勢の牙城はここまで揺るがず、HANKOOK PORSCHEがレコードタイムでトップに。エンドレスTAISAN PORSCHEも3番手につけた。

　ランキング上位陣では、GAINER DIXCEL DUNLOP R8が14番手でQ2脱落を喫することに。また、GSR初音ミクBMWも危うくQ2脱落となるところだったが、10番手でかろうじてQ3進出を果たした。

　GT500クラスのQ2は、Q1に続いてチェッカー周に向けてアタックが行われることに。そんな中、ENEOS SUSTINA SC430を駆る大嶋和也がトップでQ3に進出。PETRONAS TOM'S SC430、KeePer Kraft SC430と続き、SC430勢がついに速さを発揮することになった。一方、Q2脱落となったのはランキング首位のZENT CERUMO SC430をはじめ4台。KEIHIN HSV-010もQ2脱落を喫し、ホンダHSV-010勢はQ3に1台も残らなかった。

Q3：
　迎えたGT300クラスのQ3。いよいよポールポジションを決する争いとなるが、そんな中、ポルシェ、アストンマーチン勢が優勢と言われる中、apr HASEPRO PRIUS GTのファイナルアタッカーを務めた嵯峨宏紀が抜群のアタックを敢行！　コースレコードをさらに更新し、1分40秒417でHANKOOK PORSCHEを抑え、なんとハイブリッドカーのプリウスが初のポールを獲得！　ピットで嵯峨のアタックを見守り、開発をともに担ってきた新田守男は思わず涙を流した。

　2番手にはHANKOOK PORSCHE、3番手には無限CR-Z GTが続き、ハイブリッド車が1-3位に。4番手にはマネパ ランボルギーニ GT3がつけた。エンドレスTAISAN PORSCHEは5番手となっている。

　GT500クラスのQ3は序盤、SC430勢が争う展開となるが、それを上回ってきたのはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ駆るカルソニックIMPUL GT-R！　ただ1台1分32秒台に入れる速さをみせ、カルソニックがポール獲得。次いでS Road REITO MOLA GT-Rが続き、SC430勢を抑えてGT-R勢がフロントロウを占めることとなった。