激しいサバイバル戦の第4戦SUGO
4位で生還しランキング2位浮上!

2013 SUPER GT 第4戦「SUGO GT 300km RACE」(7/27-28)
スポーツランドSUGO(1周3.704km)
入場者数:予選9,500名、決勝26,500名 合計36,000名

 7月28日(日)、今季折り返しとなるSUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が行われ、フロントロウ2番グリッドからスタートしたDENSO KOBELCO SC430は、スタートを担当した石浦がトップ1号車を追い立てる果敢な走り。40周を終え同時ピットインを敢行し、ピット作業で1号車を鮮やかに見事に抜き去るとトップに立った脇阪が一気にリードを広げた。しかし、55周を過ぎた頃より雨が降り始めトップ4台が団子状態に。68周目に38号車にパスされ2位となった中で超接近戦のトップ争いが勃発。そして70周目に激しい争いの末に38号車がコースオフ。続いてバックストレートで18号車と100号車の間に脇阪が挟まれた形で3台が接触。大きなダメージを負い73周目には接触の影響で右リアタイヤがスローパンクしコースオフ、ストップ。タイヤも外れてしまい万事休すかと思われたが、諦めない脇阪が執念でピットに生還させタイヤを交換。1周遅れの4位でレースに復帰した。

 激しいサバイバル戦で死闘を演じたDENSO KOBELCO SC430は、サードGT参戦150戦目の記念のレースで何とか生還を果たす4位でフィニッシュ。ドライバーポイントでは8点を獲得(合計34点)し、首位と1ポイント差。チームポイントでは10点を獲得(計45点)し、首位と同ポイントのシリーズランキング2位に浮上した。次の第5戦は8月17日(土)・18日(日)に鈴鹿サーキットにて1000kmの長丁場で争われる。

 前戦セパンで2位フィニッシュを果たしランキング3位に浮上したDENSO KOBELCO SC430。第4戦の舞台は杜の都仙台近郊のスポーツランドSUGOで開催され、サードは丁度この大会で1994年全日本GT選手権(JGTC)第4戦SUGOに初めてスープラで参戦して以来、そのJGTC時代も含めGT参戦150戦目を迎える。通算成績はポールポジション5回優勝5回、シリーズランキング2位が最高位。この連続20シーズンに及ぶ150戦目の記念大会に是非とも華を添えたいところ。

 予選方式はSUGOでは初めてとなるノックアウト方式(Q1・Q2)、決勝は約300km(81周)で争われ、ピットストップは1回。ウェイトハンディは52kgを搭載する。コースは天候が急変し易い山間部にありトリッキーで幅も狭く、また高低差73mもあってウェイトハンディの影響が大きいテクニカルなマウンテンコース。1コーナーでのブレーキング競争、ヘアピン、馬の背、最終コーナーとオーバーテイクポイントはあるが、常に接近戦が展開され息の抜けない緊迫したバトルが続く。また300クラス車両を抜くときのロスもタイムに響きやすい難コース。過去も好成績を残している験の良いこのSUGOで、悲願のタイトル獲得へ向けて弾みをつけたいところ。チームはウェイトハンディの重さから苦戦が予想されるも、臥薪嘗胆、できる限りより多くのポイントを獲得すべく上位を目指して臨んだ。

 27日(土)午前中の公式練習走行は雨が次第に弱くなり、セッション終盤にはドライ路面となった。気温23度/路面温度24度とこの時期としては低温の中で8時45分からの混走セッションでは石浦がウェットタイヤのフィーリングを確認。フロントのグリップ感が弱いとのコメントながら1分29秒674の5番手タイム。続くタイヤでも1分28秒024の6番手タイムと上々の様子。このころから霧も出始め視界は悪化していった。

 続いて13周目から脇阪がドライブ。雨が止み路面の水が少なくなっていくコンディションでいくつかのウェットタイヤを確認。26周目には1分23秒703の2番手タイムと好調な走りを見せた。霧で視界不良によりここで赤旗中断。約30分近くの後にドライタイヤで再度コースインした脇阪は、乾いていく路面の中で周回する度にタイムアップ。34周目には1分17秒497とその時点でトップタイムを叩き出した。

 その後、GT300単独セッション中に霧が濃くなったため視界不良で再び赤旗中断となった影響で7分間に短縮された公式練習走行終わりのGT500単独セッションでは、脇阪がQ1アタックシュミレーションを行うべくコースインしたが視界不良のためセッションは3度目の赤旗となり1周の計測のみで終了した。公式練習走行では38周を走行し、脇阪が34周目にマークした1分17秒497の4番手タイムでQ1/Q2への準備を終えた。

■Q1:脇阪が会心の走りで2位通過
 27日(土)公式予選Q1は、気温23度/路面温度25度とほぼ朝と変わらず。14時15分から薄曇りのドライコンディションで開始。熱い声援を送るファンの見守る中、集中力を高めた脇阪は熱い想いを胸に秘めクルマに乗り込んだ。開始1分後に早めにコースイン。じっくりと熱をタイヤに入れながらウォームアップを行った。重いクルマの活かし所をチェックしていた脇阪。5周目に1分15秒330の2番手タイム。その後もまだ余力があり脇阪は6周目もアタックを敢行。他車もタイムアタックを続ける中で更にタイムを縮め、会心の走りで1分15秒209の2番手タイムをマーク。拮抗するタイムの中で見事Q1を突破を果たした。

■Q2:石浦が今季2度目の2番グリッドを獲得
 15時に始まったQ2。気温23度/路面温度25度と変わらず。石浦も早めにコースイン。脇阪からクルマとタイヤの状況を聞いて今回もポールを狙いアタックに入った。石浦も丁寧な走りで脇阪のアドバイスに従いウォームアップ。だが若干このころから雨が降り始め激しいプッシュの走りに切り替えた石浦。持てる力を一気に爆発させるべくアタックラップに入っていった。4周目には早々と1分14秒932の2番手タイムをマーク。続けて5周目もアタックを試みようとしたが雨のためここで取り止めた。結果、決勝は今季2度目となる2番グリッドを獲得し、狭いSUGOのコースで有利となるフロントロウからのスタートとなった。

■フリー走行
 28日(日)決勝日のフリー走行開始時は、気温24度/路面温度26度のくもりでドライコンディション。9時から30分間のフリー走行が始まった。スタートドライバーを努める石浦からドライブし、その時点の上位タイムを刻みながら走行。満タン時でもクルマの仕上がりの良さを見せた。2度目の赤旗中断後に脇阪と交代。非常に良いクルマの仕上がりに脇阪も上々のコメント。公式練習走行は19周を走行して1分17秒648の6番手となった。

■決勝スタート
第1スティント:石浦がトップを追い立てる果敢な走り
 28日(日)14時決勝スタート時点は気温27度/路面温度40度の暑いドライコンディションに。フロントロウ2番グリッドからスタートしたDENSO KOBELCO SC430を駆る石浦は、序盤からトップ1号車に遅れずに追走。300クラスのトップ争いをラップダウンする際に若干離れたが、再び1号車の背後につけ追い立てる果敢な走り。
 25周目には一気に詰め寄り、その後もいくつかのオーバーテイクのチャンスにノーズを入れ込みプレッシャーを与え続ける石浦。だが右後部のディフューザーの一部が取れかかっており、バランスもさることながらオレンジディスクで強制ピットインの可能性もある状況となった。それでも前を捲し立て続けた石浦は、戦略をピットと無線交信。ピット作業での逆転を狙って40周目を終えた1号車のピットインに合わせて、同時ピットインを敢行した。

第2スティント:脇阪が激しい死闘を演じ、執念の生還
 約31秒と素早いピット作業で1号車の前に出ることに成功したDENSO KOBELCO SC430。脇阪はアウトラップから一気にリードを広げた。2位と10秒のマージンを得てトップを快走していたが、55周を過ぎた頃より雨が降り始める。
 ドライタイヤでのステイアウトを選択したトップ4台はその後、団子状態に。68周目に38号車にパスされ2位となった中で超接近戦のトップ争いが勃発。そして70周目に激しい争いの末に38号車がコースオフ。続いてバックストレートで3ワイドとなった18号車と100号車の間に脇阪が挟まれた形で3台が接触。大きなダメージを負い73周目に接触の影響で右リアタイヤがスローパンクしコースオフ、ストップ。タイヤも外れてしまい万事休すかと思われたが、決して諦めない脇阪が執念でピットにクルマを生還させタイヤを交換。1周遅れの4位でレースに復帰。激しいサバイバル戦で死闘を演じた脇阪は、サードGT参戦150戦目の記念のレースで何とか生還を果たす4位でフィニッシュした。

 ドライバーポイントでは8点を獲得(合計34点)し、首位と1ポイント差のシリーズランキング2位に浮上。チームポイントでは10点を獲得(計45点)し、首位と同ポイントのシリーズランキング2位に浮上した。次の第5戦は8月17日(土)・18日(日)に鈴鹿サーキットにて1000kmの長丁場で争われる。

脇阪寿一
「クルマが調子よくて思いっきり攻められる中での決勝。ピット作業でトップに出て、その後はリードを広げられたのですが雨。そして激しい攻防の末の接触。色んな事が起きましたが何とか4位でゴールできポイントを獲得できたことは、この状況を考えると最良の結果でした。クルマは速いです。次の鈴鹿、優勝目指して頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします」

石浦宏明
「序盤から1号車にピッタリつけチャンスは何度かあり、追い詰めてプレッシャーを与え続ける展開でした。無理はしなくとも燃料をセーブしていたので真後ろにつけ同時ピットインでピットに入れば前に出られる自信はありました。その後の雨のバトルは凄かったですが、あの状況に陥って生還し4位でゴールできたのはラッキーでした。ランキングはトップと1点差の2位ですが、混沌としてきましたね。鈴鹿は気合い入れて勝ちに行きます」

大澤尚輔監督
「このサバイバル戦の中で何とか生き残れたことは重要です。ドライバーの走り、ピットワーク、クルマの仕上げとすべて底力のある戦いができている結果だと思います。色々ありましたがランキングも1つ上げられたことも含めて結果的には良いレースでした。次戦鈴鹿は長丁場の耐久ですので、この底力を持って良い戦いをし、大量ポイントを獲得できればと思います」

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