元F1ドライバーで現在BBCのF1解説者を務めるデイビッド・クルサードが、日本GPを振り返り、小林可夢偉のパフォーマンスを称賛した。
クルサードは、Telegraph.co.ukにおける日本GPのコラムでタイトル争いについて述べた後、最後に可夢偉の活躍に触れて、文章を締めくくった。
「タイトルレースによってザウバーの小林可夢偉のパフォーマンスが影に隠れてしまった」とクルサードは記している。
「私は去年ブラジルでジェンソン(・バトン)がタイトル獲得を決めた際、その走りを見ていた。当時ルーキーだった可夢偉をジェンソンはある段階で抜かなければならなかった。私は『頼む、どうかジェンソンをリタイアさせないでくれ!』と祈った」
「可夢偉はまだ荒削りだが、すでに私がこれまでF1で見てきた日本人ドライバーの中でベストのドライバーだ」
「彼のレーステクニックは向上している。日曜に彼が見せたオーバーテイクは驚異的だった。アグレッシブでありながらコントロールされており、非常に素晴らしかった」
「彼はトップの中のトップに上り詰め、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルと渡り合えるだろうか? それを判断するのはまだ早い。今言えるのは、この数週間彼はペドロ・デ・ラ・ロサを引退させ、ニック・ハイドフェルドに屈辱を与えたということだ。ふたりとも決して悪いドライバーではないのにだ。彼の未来は明るい」