昨年までザウバーからF1に参戦、今季はスクーデリア・フェラーリと契約し、WEC世界耐久選手権でフェラーリ458をドライブしている小林可夢偉が1日、「小林可夢偉からファンのみなさまへ」と題し自身の公式サイトにメッセージを掲載。「やはり来年必ずF1に復帰したい」とF1復帰への強い思いを綴った。
今季AFコルセからWECに参戦し、ワークスチームが揃い激戦区となっているLM-GTEプロクラスで開幕2戦連続表彰台を獲得した可夢偉。WECは第2戦スパから、6月の第3戦ル・マン24時間まで1ヶ月ほどの間隔が開いているが、その間モナコGPではフェラーリF1チームに帯同、さらに7月のデモランイベントに向け、フィオラノでひさびさにF1のステアリングも握った。
そんな今季の活動について可夢偉は、自身の公式サイト(http://www.kamui-kobayashi.com)に掲載したメッセージの中で「2013年もあっという間に半年が過ぎました。おかげさまでスクーデリア・フェラーリの一員として戦っているWECでは、素晴らしいチームメイトとともに開幕戦から2戦続けて表彰台を獲得することができています」と振り返った。
「目標であるタイトル獲得に向けて、今後はさらにいい結果を手にすることができるように、毎レース気を引き締めていきたいと思います」と可夢偉。
そして可夢偉は、モナコの様子とフィオラノでのF1ドライブについてコメント。「今後はシミュレーターに乗ることも予定に入っています」とF1に関する活動が予定に入っていると明かし、その上で「僕はやはり来年必ずF1に復帰したいと思っています」と宣言した。
可夢偉のF1シートについては、昨年ザウバーのシート喪失が明確になって以来、個人からシート獲得のための資金を募る『KAMUI SUPPORT』という活動を展開。多くの資金を集め、世界的にも話題となった。その『KAMUI SUPPORT』については、ここしばらくアナウンスがなかったが、可夢偉自身から報告がされている。
「KAMUI SUPPORTでみなさまにご援助いただいたお金は、あくまでF1のシート獲得のために出していただいたものですから、今シーズンの活動では一切使っておりません。もし来年このお金を使わずにF1シートを獲得できた際には、みなさまにお返しするつもりです」と可夢偉は語る。
今後に向けて可夢偉は、「スクーデリア・フェラーリのドライバーとして与えられた仕事をしっかりと行い、一日でも早くいいニュースがお届けできるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。