2003年からNASCARウィレン・オールアメリカン・シリーズに参戦するなど、NASCAR挑戦を続けてきた日本人ドライバー尾形明紀が、NASCAR K&Nプロシリーズ・イーストにステップアップ。トヨタ・カムリで参戦することになった。
尾形はツインリンクもてぎで行われていたミジェットカーからNASCAR参戦を目指して渡米。2003年からNASCARウィレン・オールアメリカン・シリーズに参戦し、その後もダッヂ・ウイークリーシリーズなど、多くのNASCAR傘下のカテゴリーで実績を積んできた。
NASCARはスプリントカップを頂点に、ネイションワイド・シリーズやキャンピングワールド・トラックシリーズという3大シリーズが開催されているが、そのシリーズを目指し多くのチームやドライバーが参戦するリージョナル・シリーズが開催されている。今回、尾形が参戦することになったK&Nプロシリーズはそのひとつで、東西の地域に分かれ行われる。マシンもネイションワイドと同様だ。
尾形はドライバー育成システムであるNASCARラダー・システムを通じ、今回このK&Nプロシリーズにステップアップ。メインスポンサーはNASCARをメディアとして、グローバルでENEOSブランド向上を図るJX日鉱日石エネルギー株式会社となり、スーパーGT同様オレンジのカラーリングとなった。
「2003年からNASCARに参戦して、現在まで継続してきた事が今年の大きなチャンスを得られた理由だと思っています。現在までのショートトラックレースの経験を活かし、レースで良いパフォーマンスを出せるように、そしてこのチャンスをくれたENEOSモーターオイルのために頑張りたいと思います」と尾形。
尾形は1985年設立の老舗チームでもあるマクドナルド・モータースポーツから、トヨタ・カムリで参戦する。アメリカでは四大スポーツに次ぐ位置を占めているNASCARだけに競技人口も多く、ヨーロッパとは異なる特殊なスキルを要するが、単身挑戦する尾形のNASCARでの戦いに期待したいところだ。