全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿で予選トップ3を獲得したドライバーたちが今日の予選、明日の決勝について語った。
●山本尚貴(TEAM無限):レース1/レース2ポールポジション
レース1、レース2ともポールポジションが獲れて、非常に嬉しく思っています。朝からクルマの調子は良かったので、順調に、落ち着いていけばポールポジションが獲れるだろう、速く走れるだろうと思ってアタックしました。
Q1は順調にポールポジションが獲れて、Q2ではQ3に進めればいいと思ってドライビングの面でいろいろ試した結果トップの座は譲ってしまいましたが、順調にQ3に進出することができました。Q3では総まとめのつもりで出ましたが、まさかアタック中に赤旗が出るとは思わなかったです。
「ちょっとマズいな」と思った部分はあったんですが、絶対にあきらめることなく、チームにも自分にも「あきらめない。絶対にいく」と言い聞かせて挑みました。
アタックラップを一度終えたタイヤでいちばん良いタイムが出たのは正直、自分でも驚きました。なんというか、自分でも無心になれたんですよね。良い意味であの赤旗がリセットしてくれた感じがします。Q3のアタックラップでは正直、細かいミスが重なっていたところに赤旗が出たので、ある意味ふん切りがつきました。「失敗しても8番手でいいや」というくらいの。
今日はいい1日になったと思いますけど、大事なのは明日なので、集中してきっちり自分の仕事をしたいと思います。
●中嶋大祐(NAKAJIMA RACING):レース1:2番手/レース2:6番手
今までうまくいかない予選が多くて、なかなか記者会見の場に来ることもできず難しい時間を過ごしていたんですけど、特に今年は予選を走る度に「何が悪かったのか」を把握することができて、チーム全体で共有しながらレースを戦うことができていました。チームとしても自分としても、毎回予選に臨む時にはすべて自分たちの狙いどおりになれば、しっかりとした結果を残せるだろうと思っていました。
そんな中で、今回こうして2番手を獲得することができたので良かったと思います。チームみんなでこれまでやってきたことは間違ってなかったと思いました。毎回レベルが高い中でみんなが戦っているので、ポジションの上下はあると思います。なのでQ3では上にいけませんでしたが、間違った方向に来ていないというのが確認できて良かったです。
●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL):レース1:6番手/レース2:2番手
午前中はクルマのフィーリングがあまり良くなくて、トラクションが足りなかった。Q1でフィーリングを整えて、Q2ではいけるという感触があったんだ。Q3ではいいラップをこなすことができたと思うよ。
ポールポジションを獲れるかとは思ったけれど、今回は山本選手がすごく速くて、ホンダエンジン勢も速い。だからトップは獲れなかったけど、明日はまた別だからね。頑張りたいと思う。
●小暮卓史(NAKAJIMA RACING):レース1/レース2:3番手
今回、僕のマシンはいろいろと新たな試みをしてきて、ニュータイヤで限界まで攻めた時の挙動をコントロールし切れていなかったんです。今回は大祐選手がすごく速くて、彼の走りを参考にしたりしながら、Q2以降は良くなりました。
山本選手が本当に速かったので3番手に終わったという形ですね。ただクルマは前進しているのは確実に手応えとして感じられているので、明日の決勝も引き続きいいレースをしたいと思っています。