全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の決勝レース1で、表彰台を獲得したドライバーがレースについて語った。
●山本尚貴(TEAM無限):決勝レース1:優勝
スタートはあまりうまくいかなかったのですが、まわりの選手も苦労していたみたいで、オープニングラップをトップのまま終えられるかと思っていたんです。1周目のシケインでは特別突っ込んだ訳ではなかったのですが、思いのほか止まれなくて。あそこで修正してなんとか留まろうと思ったらたぶんスピンしていたと思います。スピンしてレースを終わらせるよりは、ショートカットして小暮選手にいかせた方がいいと思いました。あの判断は良かったと思いますが、大事なレースで失敗しているので、そこはまだまだだと感じました。
その後は小暮選手にトラブルが出て、結果的にラッキーな部分もありトップに出ることができました。その後はクルマの調子は良かったので、結果オーライと思う部分もあります。ただレースは結果だと思うので、まずはひとつ優勝できて良かったです。
でも大事なのはこの後もう1レースあるので、そこで勝ってチャンピオンを決めて、思いきり喜びたいと思っています。クルマは完璧でしたし、チームの皆さんとホンダさんに感謝しています。
●中嶋大祐(NAKAJIMA RACING):決勝レース1:2位
今シーズンずっと優勝はもちろん、表彰台を目標にして戦ってきて、今日それを達成することはできましたが、思っていたよりも感想としては嬉しくないな……というのはあります。どうしてかと考えてみると、山本選手がすごく速くて全然追いつかなかったですし、雨の中で視界が悪かった部分もありますけど、予想以上に差が付いてしまったのが悔しいですね。スタートも小暮選手に前にいかれてしまったりとか、個人的にはスッキリするレースではなかったのが残念でした。
ただ、目標としていた表彰台に乗れたのはたしかですし、特に僕たちのチームはエンジニアもメカニックもすごく若いメンバーでやっているので、みんなにとってすごくいい結果だったと思います。この後のレース、JAF Grand Prix、そして来年に向けてやっと優勝を目指して戦える体制が整ったかな、と思います。その意味ではいいレースでした。
●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL):決勝レース1:3位
スタートから2周は視界が本当に悪くてタフなレースになった。先頭は良かっただろうけど追う立場はすごく大変だったよ。自分のスタートは良くて、次生を抜くことができたし、国本もパスできた。その後僕たちのペースは良かったけど、トップを狙えるほどではなかったし、大祐を抜くまでにはいかなかった。
途中、オーバーステアがひどくなってきて、第1セクターではリヤが出るし、第2セクターでもそうだった。ダンスを踊っているみたいになってしまったよ。でも、ポディウムに戻ってくることができたのは良かったと思う。