HRTのクリスチャン・クリエンは今回の復帰にあたり、チームに母国オーストリア企業のスポンサーを持ち込んでいる。山本左近欠場の理由と関係するものなのか?
HRTは、金曜のフリー走行直前になって左近が体調不良になったため、代わりにクリエンが週末をドライブすることになると発表した。
チーム代表のコリン・コレスは、2週間後の日本グランプリで左近がシートに復帰するのかと聞かれ「イエス、それが我々の予想するものだ」とコメントしている。
しかしmotorsport.comによれば、クリエンが突然チャンスを掴んだ理由として、マシンに登場した新しいスポンサーステッカーに注目する必要があるとしている。
今回のシンガポールでは、HRTのマシンF110のロールフープにイタリアGPでは見られなかった「Upsynth」のロゴが掲載されている。この「Upsynth」は、クリエンの母国オーストリアのアルコール飲料だ。
そうしたなか、クリエンはレースにおいても各セッションにうまく対応している。予選ではチームメイトのブルーノ・セナに1秒以上の差をつけている。
「チャンスを最大限に活かさなければならないが、予選ではそれができたと思っている。もちろん僕の目標はレースシートの獲得だよ。だから今週末は非常に重要なんだ」とクリエンは語っている。