日本人若手ドライバーの平川亮が「フォーミュラEドライバーズクラブ」のメンバーにエントリーしている。
今年9月にスタートするフォーミュラEを支持、レース出場の意志を持つドライバーたちが登録し、マシンのテスト機会も得られる「フォーミュラEドライバーズクラブ」には、すでにブルーノ・セナをはじめとする数名の元F1ドライバーが名を連ねているほか、シリーズの開発ドライバーを務める佐藤琢磨もラインナップ。現時点で35名ものドライバーがエントリーされているが、そのメンバーのひとりとして平川の名前も登録されていることが分かった。
平川は、今季も国内最高峰のスーパーフォーミュラにトップチームのTeam KYGNUS SUNOCOからの参戦が決定済み。さらに今月15日から2日間、岡山国際サーキットで実施されるスーパーGTの公式テストにも36号車PETRONAS TOM'S RC Fの第3ドライバーとしてエントリーされるなど、国内での活動の幅を順調に広げている。
トップフォーミュラ初参戦となった昨年のスーパーフォーミュラでは体力面の課題も露呈したが、最高位は4位と速さの一端も垣間見せ、今季は優勝も視野に入れている平川。昨年インディカー・シリーズの合同テストにも参加した経験もあるだけに、フォーミュラEも含めた彼の今後の活動は注目に値するだろう。
ただ今季については日程面でフォーミュラEの開幕戦とスーパーフォーミュラのオートポリスが同じ週末、第3戦リオデジャネイロもスーパーフォーミュラ最終戦の翌週にあたるなどスケジュール的に厳しい面がある。
しかしながら、若い平川にとっては世界を舞台にワールドクラスのドライバーと戦えるフォーミュラEは大きなチャンス。日本のファンとしても近い将来の参戦に期待したい。