深い森を切り裂くように、天へと駆け上るF1マシン。そんな光景を見ることができるのは、世界でただ一か所、ベルギーのスパ・フランコルシャンだけです。名物コーナー“オー・ルージュ”を全速力で駆け上がる……そんな一瞬を観るために、世界中のF1ファンがここを目指すのです。
今年も、ベルギーGPの季節がやってまいりました。F1ジャーナリストのムッシュ柴田は、今回も陸路でサーキットを目指します。その道中で観た様々な光景を、「グランプリ紀行」ではご紹介します。
ベルギーGPの開催地、スパ・フランコルシャンというサーキット名は、実は周辺のふたつの町の名前を冠したもの。ムッシュは今回、その両方の町を訪れました。いったいどんな町だったのでしょう? また、ベルギーGPはどんな結末を用意してくれているのでしょうか?
柴田久仁夫
静岡県出身。現在フランス在住。ディレクターとして数々のテレビ番組を手がけた後、1987年よりF1ライターに転身。現在も各国のグランプリを飛び回り、「autosport」をはじめ様々な媒体に寄稿している。趣味はランニングとワイン。ブログ「ほほワインな日々(http://monsieurshibata.cocolog-nifty.com/)」もチェック。