「アポロ13」「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」「フロスト×ニクソン」などさまざまなヒット作を生み出したことで知られる映画監督ロン・ハワードが、1976年のニキ・ラウダとジェイムズ・ハントを題材にした映画を制作することを明らかにし、プランについて語った。

 ラウダは1975年、1977年、1984年のF1チャンピオン。1976年のドイツGP、フェラーリに乗るラウダは大事故に遭い、マシンが炎上、大やけどを負うが、わずかに2戦を欠場しただけで復帰、ハントと最後までタイトルを争った。ラウダはこの年は1ポイント差で敗北するものの、翌年にチャンピオンになっている。

 脚本は「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガンが手がける。F1公式サイトのインタビューにおいて、なぜF1の映画を撮ろうと考えたのかと聞かれたハワードは次のように答えた。
「ふたつ理由がある。まず、私はモータースポーツに限らず、あらゆるスポーツが大好きだからだ。ふたつめだが、私は素晴らしいキャラクターを描いた良質のストーリーを常に探している。『フロスト×ニクソン』の脚本を手がけたピーター・モーガンは、以前からニキ・ラウダのことを知っており、1976年の情報を調べ始めた。その年、ニキは事故に遭い、その後まさに不死鳥のようによみがえり、ジェイムズ・ハントとタイトルを争った。ピーターは魅力的な脚本を書いた。F1ファンのみならず、スポーツが好きで、魅力的なキャラクターにひかれる人間なら誰もが魅了されるだろう」

 この映画はドキュメンタリーではなく、「アポロ13」「フロスト×ニクソン」「ビューティフル・マインド」のような、「魅力的で、エキサイティングで、セクシーで、面白い」映画になるとハワードは言う。この3本の映画がそうであるように、信じられないような事実から素晴らしい映画が生まれると彼は考えている。

「ストーリーにはさまざまな要素が含まれ、誰もが楽しめるようになっている」とハワード。
「たとえば、ジェイムズ・ハントの私生活も描かれる。彼はタイトルを争っている間にリチャード・バートンに妻を奪われた。この話は何週間もメディアに大きく取り上げられたものだ」

 ラウダとハントを演じる俳優についてはハワードは明らかにしていない。インタビュアーは、ハワードがたびたび起用しているトム・ハンクスをエンツォ・フェラーリ役に推薦、ハワードは「さあどうなるかな?」と笑っている。

 ハワードは調査のために先月シルバーストンを訪れており、今シーズン中にあと何戦か出向く予定だということだ。ラウダともすでに何度か話をしたという。
 事故があったニュルブルクリンクの北コースで撮影をするかどうかは未定であり、「今の技術ではすべてスタジオで作ることも可能だ」としながらも、可能性を完全に否定してはいない。

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