マクラーレンのジェンソン・バトンは、F1レギュレーションがほとんど変わらない今年、マクラーレンが新しいコンセプトで新車をデザインしたことは間違っていないと語った。
大きな規則変更がある2014年を前に、多くのチームは昨年型に改良を加える形で進化させたマシンを採用している。昨年終盤、マクラーレンのマシンは非常に速かったが、マクラーレンは2013年のMP4-28に、新たにプルロッドフロントサスペンションを導入するなど、あえて野心的なアプローチをとった。
バルセロナテスト3日目を終えたバトンは、「マシンの状態を理解するのがとても難しい」と述べ、まだ新車から安定してベストのパフォーマンスを引き出せてはいないと認めた。
しかし一方で、チームの選択は間違っていないとバトンは語っている。
「僕らが去年型にいくつか変更を施したクルマでスタートし、2013年シーズンに向けてそれを開発していったとしたら、開幕戦ではかなり強力なマシンで戦えたと思う」とバトン。
「MP4-28よりよかったかどうかは分からないけれど、かなりいいマシンになっただろう」
「でも3戦か4戦後になって、開発の限界に達したことに気付いたはずだ」
「冬の間にマシンを変えて、1年を通して新しい開発の方向性を見つけることが重要なんだ」とバトン。
「19戦の長いシーズンだ。最初の2、3戦だけでなく、シーズン通して強さを発揮する必要がある」
「メルボルンで競争力を発揮できることを期待している。大好きなサーキットだし、僕はこの数年あそこで強いからね」
「でも去年のマシンをそのまま進化させたクルマを走らせているチームも強い可能性はある」