フェラーリは、新車「F150」の開発においてトヨタの風洞を使用していたことを明らかにした。
今年フェラーリは、空力面でより多くのアドバンテージを得ようと考えており、そのためにはマラネロの自社風洞以外にも他の施設を利用する必要があったとしている。
これは、作業を外注化することでチームがより多くの費用を使用できるという“リソース・リストリクション・アグリーメント(資金制限協定)”の原則に基づくもので、フェラーリがそのバランスを保つためには、旧トヨタF1チームがケルンで使用していた風洞を使うのが最善の策だったという。
フェラーリのテクニカルディレクターを務めるアルド・コスタは、トヨタの風洞を利用するという決定について、次のように述べている。
「出費に関してはFOTAの制限協定がある。フレームワーク、チームで働く人の数、風洞に費やせる時間、CFDサーバーへの出力がそれだ」
「これら4つの制限があり、最後のふたつは関連している。したがって、資金の使い方や人々の雇用方法および、配置はチーム次第なのだ」
「こうしたことから我々は、風洞での作業に焦点を合わせることを決めた。ただ、ひとつの風洞では十分ではなく、もうひとつとさらにプラスαぐらいが必要だった」
「トヨタの風洞は、最先端技術を備える商業風洞のひとつ。だから我々は選んだ」
フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、トヨタとの作業が数日中にも終了するとコメントしている。