15日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦が行われている鈴鹿サーキットで、星野一義と中嶋悟による“夢のF1競演”が実施されたが、星野のウイリアムズFW11・ホンダにトラブル発生。対決は再びお預けとなった。
この“夢のF1対決”は、鈴鹿サーキットファン感謝デーで最初に実施されたもので、ロータス100Tホンダの中嶋、ウイリアムズFW11ホンダの星野という、80年代に実現しなかった宿命のふたりのF1対決……というイベント。ファン感謝デーでは初日にドライの下対決が実現。まずはロータス中嶋が勝利したものの、2日目は雨となってしまい、走行が実現せず。星野が“リベンジ”の機会を望んだため、今回のFニッポン第1戦での対決実現となった。
晴天の下迎えたFニッポン第1戦の決勝日。ピットウォーク中にふたたびロータス100TとウイリアムズFW11がコースに姿を現し、前回と同様中嶋はキャメルカラーの、星野はキャビンカラーという懐かしい柄のスーツで登場。多くのファンが見守る中、対決の舞台は整ったかに見えた。
独特のホンダターボサウンドが響き渡り、東コース1周のフォーメーションラップに出たふたり。星野がリベンジを果たすことができるかどうか注目が集まったが、1周して戻ってきた中嶋がコクピットで手を振る。何やらトラブルが発生したようで、さらに停止しているうちに星野にもミッショントラブルが発生してしまう。
中嶋のロータスはすぐにトラブルが解消し再び走行準備が整ったが、星野は残念ながらマシンを降りてしまうことに。結局中嶋がひとりで走行することになってしまった。
中嶋の走行を見守ることになってしまった星野は、ストレートを駆け抜けるロータス・ホンダのサウンドに「いいなぁ〜!」とため息。中嶋が周回を終えて戻ってくると、「中嶋、優勝おめでとう!」と語りかけ場内を笑わせた。
とは言え、再びリベンジが実現しなかった星野としては、「やっぱりもう一度やりたいよね」と再度の対決を希望。中嶋も「いいよ〜」と対決を受けて立つことに。まだどのイベントで対決が行われるかは決まっていないが、関係者は再度スケジュールを調整する必要が出てきそうだ。