日本の自動車用ブレーキメーカーである曙ブレーキは、3日に発表した2016年のモータースポーツ活動計画において、今シーズンもマクラーレン・ホンダにブレーキを供給することを正式に明らかにした。
2007年から名門マクラーレンのオフィシャルサプライヤーを務める曙ブレーキは、世界最高峰のモータースポーツシーンで高い信頼と実績を築き、2014年には同チームのテクノロジーパートナーに就任。MP4シリーズを足元から支えてきた。
同社は今シーズンもマクラーレン・ホンダのテクノロジーパートナーとして同チーム期待のニューマシン、MP4-31にブレーキキャリパー、マスターシリンダー、ブレーキバイワイヤ油圧ユニットを供給することになった。
また、F1と並ぶFIAの世界選手権、WEC(FIA世界耐久選手権)でも2013年からトヨタ・レーシングにブレーキキャリパーを供給している同社は、2016年も新型車両となるTS050ハイブリッドに引き続きブレーキキャリパーを供給。さらに、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、 TOYOTA GAZOO Racing With TOM'Sが走らせるレクサスRC Fにブレーキキャリパーおよびブレーキパッドを供給することもあわせて発表している。
曙ブレーキは、2002年からモータースポーツ活動を通じて、ブレーキ技術の開発と精錬を重ねており、高性能ブレーキ用素材や構造、表面処理技術などの研究開発に活用しているほか、エンジニアの育成にも励んでいる。
