いよいよ今週末に迫ったスーパーGT第8戦ツインリンクもてぎ。泣いても笑ってもここでタイトルが決まるレースになるが、最終戦を前にランキング首位を走るS Road MOLA GT-Rの柳田真孝&ロニー・クインタレッリ組がカートでトレーニングを実施。今の心境を聞いた。
今季は開幕戦富士から予選2番手につけるなど、チームが初めてのGT500クラスでの戦いとは思えないレースをみせてきたS Road MOLA GT-R。第3戦セパンでは表彰台を獲得し、第4戦SUGOで優勝。その後も第5戦、第7戦で表彰台を獲得し、ランキング首位を走り続けている。
そんな柳田とクインタレッリが週末に向けて、静岡県にあるカートコース、オートパラダイス御殿場(APG)で、レーシングカートで最後の調整中との情報をキャッチ。たまたま現場近くにいたオートスポーツWEB取材班が緊急取材を敢行。精力的にラップを重ねるふたりに、合間を見てもてぎに向けての意気込みを聞くことができた。
「今年は毎戦コンスタントにいい位置でレースを終えてきて、最終戦は僕らの46号車と23号車(MOTUL AUTECH GT-R)の争いになりました。ここまで来たらチャンピオンも当然ほしいですが、『最後のレースに勝ちたい、勝ってタイトルを決めたい』という思いが強いですね」と語る柳田。
「そのためにも今季こうしてレースウイークにカートで練習して体を慣らしてきましたし、今回も同じようにルーティンでカートからGTへと臨むので、そのルーティンを崩さず、いい成績を残したいと思います」と最終戦に向け、今季クインタレッリと続けて来たカートのトレーニングで、準備は万端というところを教えてくれた。
一方、柳田とともに今季の快進撃を支えてきたクインタレッリは「もてぎに向けての準備は順調なので、いつもどおりのレースをすれば、タイトルを獲れると思います。こういうチャンスは毎年巡ってくるものではないし、チームとともに精一杯頑張ってタイトルを獲りたいですね」と語る。
S Road MOLA GT-Rは最終戦に向けて岡山でタイヤテストを行うなど、今季の快走を支えたミシュランタイヤの煮詰めも行っている。そんなミシュランともてぎの相性についてクインタレッリは「走ってみないと分からない部分もありますが、今年8月末にテストをしたときは調子は良かったですね。最終戦での路温はその時から下がるだろうから、その部分で少し心配はないわけでもないですが、オートポリスもテストしてからレースに入って順調でしたし、もてぎでも調子は良いと思います」と自信をみせた。
柳田にとっても、クインタレッリにとってもGT500タイトルへの挑戦は初めてのこと。昨年はGT300のタイトルを大逆転で獲得した柳田だけに、その“怖さ”は逆の立場で痛感しているという。いったいどんなレースになるのか、予選から注目したいところだ。
