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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.08.20 00:00
更新日: 2018.02.16 10:50

本山「最後に表彰台を失ってしまったことは残念」


本山 哲 S-GT RD5 POKKA 1000km レースレポート

 スーパーGT2012シリーズは後半戦に突入。第5戦を鈴鹿サーキットで迎えた。前戦では速さを見せるもスタート直後の不運なアクシデントにより結果を残せず、シリーズ7位と不本意なランキングでシーズンを折り返した23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。

 だが、目標のタイトル奪回に“まだ間に合う"と言えるのはここまで。第5戦は、必ず大量ポイントを獲得しなければならないという、プレッシャーに晒される戦いとなった。

【予選】
8月18日(土)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:32℃ 路面温度:44℃(予選開始時)

 鈴鹿の第5戦は毎回猛暑の中の過酷な戦いであるが、今回は更にレース距離が1000kmと従来に戻りその度合いを増している。しかし23号車はこれを、本来のチーム力が最も活かされる戦いであり、初優勝の大きなチャンスであると捉えていた。

 7月の鈴鹿でのテストで得たデータをもとに施したアップデートのポテンシャルも、前戦のSUGOで証明済み。ウエイトハンデもまだ軽く、体制は万全だといえた。

 予想通りの猛暑で明けたこの日はまず、9時20分から1時間40分の混走と10分間の専有走行による公式練習が行われた。23号車は本山哲とミハエル・クルム、二人のドライバーにより、淡々とセットアップメニューをこなしていく。

 そして専有走行では本山が、トップからコンマ3秒差となる1'53.269のベストタイムをマーク。午後の公式予選に向け、好スタートを切った。

 今回の予選はノックアウト方式。雲の量が増しやや猛暑が和らいでいく中、午後2時15分よりQ1が開始された。23号車は本山がコースイン。アウトラップを終えると、1周目のアタックに向かう。ところがここで赤旗が掲示。勝負は赤旗明けの、残り3分での1アタックに委ねられた。

 セッションが再開されると、一斉に全マシンがコースになだれ込む。この時ピット位置が一番奥である23号車はQ1終了のチェッカーが振られるまでにアタックに入れるかどうか微妙なタイミングだったが、なんとか1'53.048をマーク。難しい状況の中、5位で23号車のQ2進出を決めた。

 Q2ではクルムが、10分間のセッション=2周しかないアタックチャンスをミスなくまとめ、5位で23号車を最終予選へと導いた。Q3のアタッカーは再び本山。まず1周目を1'58.718で通過すると、本番のアタックラップに入った。

 Q3では全マシンが、ラストアタックで飛躍的にタイムを伸ばすこととなった。そんな中、本山も1'51.975とこの日のベストタイムを1秒以上更新する渾身のアタックを見せ、最終的に4位を獲得。23号車は決勝を、セカンドローからスタートすることとなった。

 今季予選では、セカンドローより上を一度も逃していない23号車。今回の結果も23号車の速さからいえば、シリーズ最長の長丁場レース、ファンの初優勝への期待も、シリーズ最大であることは言うまでもない。

●本山 哲のコメント
「7月の鈴鹿のテストはドライで走れていないので、確かな手ごたえがあったというわけではなかったのですが、今日は持ち込みセットでの走り出しから調子が良く、その後も走るたびに微調整を重ね、感触はますます良くなっていきました。セカンドローは良い位置だし、もちろん決勝でのチームのパフォーマンスにも自信があります。明日は久しぶりの長いレース。自分もチームも、一瞬たりとも気を抜くことなく優勝を目指して戦い抜きます。皆さんも最後まで、応援よろしくお願いします!」


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