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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.08.22 00:00
更新日: 2018.02.15 21:46

本山「焦らずチャンスを待って、最後は勝ちたい」


モトヤマドットネツト: 予選レポート(速報)

2010Super GT RD6 「39th INTERNATIONAL POKKA GT SUMMER SPECIAL」

8月21日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:34℃ 路面温度:47℃(ノックダウン予選開始時)

 スーパーGT2010年シリーズは、いよいよ残り3戦。夏休み恒例の第6戦、「Pokka GT サマースペシャル」が鈴鹿サーキットで開催された。

 第4戦を2位、第5戦でも不運で優勝こそ逃したものの実力では間違いなくナンバーワンだった23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。新エンジン、新タイヤメーカーとともに今シーズンを迎え序盤戦こそ苦戦を強いられたが、中盤戦に入り反撃の体制は万全にまで整った。そして迎える第6戦、ここはなんとしても勝利を挙げなければならない局面である。灼熱の中、さらに通常の倍以上に及ぶ700kmのレースは、コース、ライバルに加え“暑さ"と“長さ"をいかに攻略するかが勝負のカギを握る。暑さに強いミシュランタイヤ、そしてピットワークに定評がある23号車にとってこれは、むしろ有利となる要素だといえる。

 公式予選に先駆け午前中に行われた公式練習では、前半に走行したブノワ・トレルイエがファーストアタックでいきなり1'56.894と、この時点でのトップタイムをマーク。その後ピットイン・アウトを繰り返し、セットアップを煮詰め、後半は本山哲が周回を重ねる。そして本山もここで1'57.774の好タイムをマーク。23号車は結局2位で練習走行を終え、第6戦を順調に滑り出した。

 今回の公式予選でノックダウン方式が採用されていることも、ニッサンの誇る二人のエースを擁する23号車にとっては有利であった。午後1時45分からの予選一回目でまずは両ドライバーともになんなく通過基準タイムをクリアすると、決勝のグリッド順を決める午後3時10分からのノックダウン予選、Q1にブノワが挑む。そして2周目に狙いを絞りアタックしたブノワはこのラップを1'56.417ときっちりまとめ、3位でQ1を通過する。Q2では本山がアタック。本山も同じく2周目に1'56.045をマークしチームベストを一気にコンマ4秒更新、4位で最終セッションに駒を進める。Q3では決勝用のタイヤを使用しなければならないため、各マシン戦略の違いから状況は異なることになったが、ここでもブノワは見事なアタックを決め、1'55.411というタイムで一時トップに立つ。その後一台がこれを上回り結局ポールを奪うことは出来なかったが、23号車は悲願の今季初優勝に向け、フロントロウという絶好のスタートポジションを獲得した。

 長い距離と暑さ、そして3度のピットイン。アクシデントが起こる確率が通常より高くなることが想定される明日のレースだが、同時にチームの総合力が高ければ高いほどそれを乗り越えられるレースでもある。勝てる実力がありながら未だ果たせていない23号車だが、今度こそ真のチャンスが巡ってきたと言える。

本山選手のコメント
「いよいよシーズンも残り3戦。もちろんすべて勝つつもりで今回も鈴鹿に乗り込んで来ています。前回のSUGO同様、今回もチームには優勝出来るポテンシャルが充分あるはずだし、今日もマシンの調子は良くセッティングもうまくまとめられたと思います。明日は長いレースなので、途中いろんなことが起こる可能性も確かにありますが、好位置からスタート出来るし、あせらずチャンスを待って、最終的には必ず優勝してみせます。暑い中長時間にわたる皆さんの応援に必ず応えてみせますので、期待していてください!」


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