現役スーパーGTトップドライバーでありながら、すでにレジェンド。前身のフォーミュラ・ニッポンで4度のチャンピオンに輝いた本山哲(現スーパーフォーミュラ・アンバサダー)が、サーキットで目にしたドライバーの走り方、レースのポイントなどを毎戦、独自の視点で解説します。
第3戦富士、雨の予選、そしてドライと両極端になったコンディションで、本山の目に映った勝負の分かれ目、そして気になったドライバーは……?
本山哲コラム:SFを読む。第3戦富士編
アンドレアのズバ抜けた予選の速さ、ひと皮向けた石浦
今回はまず予選が雨になりましたが、雨の富士は平均スピードが速いので当然、ハイドロに注意しなければなりません。特に1コーナーからコカコーラ・コーナーの間、そして300Rの途中は川が流れることがあるので、コントロールを失うリスクがあります。今回の雨で難しかったのは、台風の影響もあり雨の降り方が不安定だったこと。雨が止んだ時には風もあったので乾いて行くのが早くて、雨が降り出すと振り方が突然で大雨になるのでコンディションの変化が大きかった。その中でクルマのセットアップをどの雨量に合わすのかがキーポイントになったと思います。
実際にはかなりの雨量がある中での予選でしたが、ポジションが中盤から後方に沈んだクルマはドライ寄りのセットアップで、あのコンディションとターゲットタイムを読み切れなかった感がありましたね。その中で、結果論で見れば今回、インパルのクルマはドライもウエットも速かったので、富士に向けてのベースのセットアップが良かったのでしょう。特にセクター3が速かった。あとはアンドレア(カルダレッリ)とJ-P(デ・オリベイラ)の、ドライバーふたりの富士での速さもタイムに貢献していたと思いますね。
決勝日は今週末初めてのドライコンディション。決勝に向けてはドライコンディションでのセットアップが万全でない中で、いかに無難な状態にクルマを合わせるかがポイントになります。雨上がりは路面がダスティな状態だし、朝のウォームアップだけのフィーリングから、午後のレースはサポートレースもあって路面のグリップが変化していきます。その状況でセッティングを決めるのは実際、かなり難しい作業です。
レースの勝敗はまずはスタートで大きく順位が変わりましたが、今のスーパーフォーミュラは、クルマとしてはスタートは特に難しくはないと思います。ただ、今回はドライバーによる得意か不得意の明暗がいつもより大きく出ましたね。
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石浦は2位も見えていたので、トライしてほしかった
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今回の富士でのダウンフォースの大切さ
