スーパーGT第4戦SUGOは27日、公式予選が行われ、本山哲/関口雄飛組REITO MOLA GT-Rが今季初めてのポールポジションを獲得した。GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTが今季3回目のポールを獲得している。
霧に見舞われた午前の公式練習からサポートレース、ピットウォーク等を経て、14時にスタートしたスーパーGT第4戦SUGOの公式予選。迎えたQ1は、まずはGT300クラスの走行。再びやや霧がかかってくる中、GT500ボード提示に向けて一気にタイムを上げていったのは、今回性能ダウンの方向で調整されたJAF-GT勢。
前戦ウイナーのARTA CR-Z GT、そしてMUGEN CR-Z GTというホンダCR-Z勢2台だけが1分20秒台に入れ、トップ2を独占。3番手にはSUGOと相性がいいニッサンGT-RニスモGT3を駆る千代勝正のDIJON Racing IS GT-Rが入った。しかし、4番手にPanasonic apr PRIUS GT、5番手にSUBARU BRZ R&D SPORTと、他のJAF-GT勢も上位につけている。
続くGT500クラスのQ1も、霧はあるもののドライセッションで推移。チェッカーに向けてアタックが展開されていく中、トップを奪ったのは関口雄飛駆るREITO MOLA GT-R。次いで脇阪寿一のDENSO KOBELCO SC430、平手晃平のZENT CERUMO SC430というトップ3となった。一方、優勝候補の1台に挙げられていたMOTUL AUTECH GT-RがQ1で脱落するという波乱も起きている。
GT500のQ1終了後、5分間のインターバルをおいてスタートしたGT300クラスのQ2。ゆっくりと各車がタイムを出しにいく中で、やはりJAF-GT勢が上位を占めていき、ポールポジションを決めたのは、佐々木孝太がアタックしたSUBARU BRZ R&D SPORT! 前週の鈴鹿テストでの速さもそのままに、1分20秒341というタイムをマーク。ARTA CR-Z GTのラストアタックも及ばず、今季3回目のポール獲得となった。
2番手はARTA CR-Z GT、3番手にはMUGEN CR-Z GTと、CR-Z勢が2〜3番手。Panasonic apr PRIUS GTが4番手と、JAF-GT規定車両がトップ4を独占し、性能調整を感じさせない結果となった。FIA-GT3勢最上位はS Road NDDP GT-Rの5番手。日本メーカー車がトップ5を占めている。
続くGT500クラスのQ2。各車がアタックに向かっていく中、会心のアタックで1分14秒660というタイムをマークしていったのは、REITO MOLA GT-Rを駆る本山哲。それに続いて各車がタイムをマークしていくが、本山のタイムには及ばない。
さらに、それに加えてポツリポツリと雨がスポーツランドSUGOに降り始める。しばらくはアタックが続いたものの、雨が強くなり各車ピットイン。そのままREITO MOLA GT-Rの今季初ポールポジションが決することとなった。2番手につけたのは、石浦宏明がアタックしたDENSO KOBELCO SC430。3番手にはウイダー モデューロ HSV-010、4番手にはKEIHIN HSV-010がつけ、HSV-010勢が2列目を占めた。