スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、2013年に韓国のヨンナムF1サーキットで開催されるレースについて、開催日程が5月の富士戦の後になると明らかにし、エキジビションで争われるとした。
スーパーGTの韓国戦については昨年12月に仮調印が結ばれ、今季の開幕戦には韓国の代表団がスーパーGT第1戦岡山を訪れるなど、2013年の開催に向け積極的に活動が行われていた。29日、坂東代表は2013年に向けた開催について、レースがエキジビション形式で行われる予定で、GT500クラスの15台、GT300は10台、もしくは15台が出走するだろうと明らかにした。
開催時期については、毎年ゴールデンウイークに行われる第2戦富士の後になる予定であることも明らかにされ、韓国にはフェリーを使ってマシンや資材を陸送。ヨンナムでのレース開催後コンテナに積みこまれ、6月のセパン戦に向け出荷。韓国戦に参戦しないチームの資材は、例年どおり東京から運ばれるという。
その他の海外戦に関する展開について坂東代表は、タイでF1開催に向けて計画されている新設サーキットについて、タイ政府が予算を組む段階で、F1以外のサーキットの使い道について、スーパーGTのテストやレース開催ができないかという話があったことを明かした。GTAではレッドブルやシンハビール、タイの日本メーカーなどスーパーGTと関係がある企業とも協力して実現していきたい考えだという。
その他にも、台湾の西側に新設されるというサーキットや、インドネシアのセントゥール・サーキットでの開催について話があると坂東代表。東南アジアでスーパーGTを開催することで、GTの認知度、モータースポーツの認知度を上げていきたい意図があるようだ。
「決して国内をないがしろにしている訳では無く、継続していくために東南アジアが必要。将来的には1サーキットで1レースということになってくると思う」と坂東代表。
「日本だけのシステムでは、モータースポーツ、スーパーGTの認知度が上がっていかない。チームのスポンサー等もかなり困難なところに来ていて、ドメスティックにやるだけでは厳しい。ちょっと市場を広げて、東南アジアでやることで、経済的な効果や産業が生まれてくる。チームに少しでも還元できるシステムを作らないといけない」と海外戦に関する考え方を明らかにした。
とは言え、急激に海外戦のラウンドを増やすことはチームの体力にも厳しい負担を強いることになるため、国内戦の時期と海外戦の時期を調整していきたいと坂東代表。2013年はまずは韓国での1戦が増え、今後状況を見ながら調整していく方向になりそうだ。