スーパーGT第3戦セパンの予選日に開催された定例の記者会見で、GTアソシエイションの坂東正明代表は、今季〜来季に向けた海外戦の開催について明らかにした。

　マレーシアでは2000年以来レースを開催、その他にもアメリカでオールスター戦を開催した実績をもつスーパーGTは、2011年の12月に、中国のズーハイサーキットでのオールスター戦開催に向けて交渉を行っていると明らかにされていた。

　このズーハイ戦の開催について坂東代表は、第2戦富士の際に開催された定例記者会見で「12月23日の開催予定で交渉している」と明らかにしていたが、今回のセパン戦の定例会見で、プロモーションのための時間が不足していることを理由に、来季以降に向けて開催を延期すると明らかにした。ズーハイでの開催は、2013年を目指して再度検討されることになる。

　一方、すでに仮契約が締結されている韓国・ヨンナムのコリア・インターナショナル・サーキットでの開催については、ロジスティクスについて陸路でのマシン輸送などが検討されていることが明らかにされていたが、今回、正式に開催が決まったことが明らかにされた。

　イベントの形式は、公式戦ではない“オールスター戦”という形で、開催日は5月18日〜19日が予定されており、今季であれば第2戦富士と第3戦セパンの間という形になる。もし富士からヨンナム、そしてセパンというスケジュールになれば、今年よりもロジスティクスはタイトなスケジュールとなるが、この点については「今後検討していく。いろいろ考えていきたい」と坂東代表は語った。

　これまで大きな国際レースとしては、F1しか開催されてこなかったヨンナム。スーパーGTではどんな戦いとなるのか、今から楽しみにしたいところだ。