ドニントンパークの管理者ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtdに対し、サーキット所有者が賃借料未払いにより訴訟を起こしたことが明らかになり、来年のイギリスGP開催を危ぶむ声が高まっている。
来年から10年にわたるイギリスGP開催契約を結んだドニントンパークだが、F1開催に伴う再開発プロジェクトのための資金が用意されているのかどうか疑問視されており、1億ポントと言われる予算がどこから調達されるのかはっきりしていない。さらに時間的にも余裕がなく、工事が間に合うのかどうかも懸念されている。
サーキット所有者の代理人ブラウン・ジャコブソンLLPは、ダービー州裁判所に訴訟を起こし、23日に以下のような声明を発表した。
「ドニントンパーク・モーターレーシングサーキットの所有者、ウィートクロフト&サン・リミテッドは、賃借料未払いによる247万ポンドおよびサーキットリースの取り消しを求め、同サーキットの運営者、ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtdに対する訴訟手続きを開始した」
2007年、ウィートクロフト&サン・リミテッドは、ドニントン・ベンチャーズ・レジャーLtdと150年にわたるリース契約を結んだ。ケビン・ウィートクロフトは、過去7カ月にわたり寛大な対応をしてきたにもかかわらず、DVLLからは定められた支払いが行われなかったため、やむなく訴訟に至ったとコメントしている。
英クラッシュネットの取材に対し、DVLLのスポークスパーソン、レベッカ・ブロックルズビーは、訴訟の件は代理人のプレスリリースによって知ったと語り、ドニントンパークのボス、サイモン・ジレットは24日、イギリスGPの将来について話し合うためロンドンの議会に出席する予定であり、まだ連絡が取れていないとコメントしている。
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来季イギリスGPの開催に暗雲。オーガナイザーに訴訟トラブル
