2014年にF1全ドライバーにレース中に2回のタイヤ交換を義務付けるという提案がなされている。
各タイヤで走り続ける周回数に制限を設け、2回のピットストップを義務付けるというレギュレーション変更の提案について、次回のF1ストラテジー・グループの会合で話し合われる予定であることがわかった。
F1ストラテジー・グループで合意に達した場合、F1コミッション、FIA世界モータースポーツで承認されれば、2014年にもこの提案が規則に反映される。
この提案には各ドライバーが決勝中に2回タイヤ交換を行わなければならないことの他に、各タイヤで走り続けられる距離の上限が設けられている。プライムタイヤはレース距離の50パーセント、オプションタイヤは30パーセントを超える距離を走り続けることは許されないという。
この規則が採用されれば、決勝中にタイヤを長持ちさせて極端に長いスティントをとるという方法を選べなくなり、タイヤ戦略の重要性が失われることになる。
2013年のグランプリにおいてはタイヤの重要度が高く、ピレリ自体が来年はタイヤが中心的な役割を果たすことを望まないという意向を示している。
今年発生したタイヤバースト、デラミネーション、デグラデーションの高さといった問題に関してピレリには大きな批判が集まっていた。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、自分たちはF1側から要求されたタイヤを作っただけであるという主張を繰り返しており、来年に向けてどういうタイヤを作ってほしいのかF1側からの回答を待っていると述べている。
「(F1側から来年に向けて)明確な考えを与えられ、はっきり決定されることを望んでいる。今年(批判を受けた)タイヤの性格は、そのように作るよう要求されて我々が作ったということを、人々は忘れているようだ」とヘンベリー。
「時間がたつにつれてそれが忘れ去られてしまった。この問題は重要なことであり、我々はこれについて解決したいと考えている」
「彼らは何を望んでいるのかを教えてくれる必要がある」