全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦富士の練習走行からKONDO RACINGでFニッポン復帰を果たす松田次生が、記者会見の後、記者の取材に応え今の心境を語った。松田は外から見る形となった開幕2戦を振り返り、「外から見ていて、『僕もフォーミュラ・ニッポンを走りたい』という熱意を改めて気付きました」と熱意を語っている。

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──マシンは今までチーム・インパル時代に使用していたものですか?

TM:近藤(雅彦)監督が去年参戦するつもりだったみたいなので、チームにまったくの新車があります。今度の土曜日のフリー走行で走らせていただけることになったんですが、その時間で初期トラブルを洗い出して、もてぎにうまく繋げていければと思います。

──第3戦富士の土曜だけを走る理由は? 決勝はなぜ走らないのですか?

TM:クルマが新車なので、いきなりレースに出るというのは、不具合などがあった場合対処できないんですよね。パーツも間に合っていないという状況なので……。第3戦のレースは控えることになりました。他のチームにも了解を得て、台数も増えるということでOKをいただきました。

──KONDO RACINGにはFN09のノウハウは少ないと思いますが、松田選手から伝えることになりますか?

TM:そうですね。僕自身も去年はFN09のセットアップに苦労して、いいセットが見つけられずにいましたが、去年僕がダメだった反省点を活かして、「こうして欲しい」というコンセプトをエンジニアに伝えて、うまく仕上げてもらえたら嬉しいです。エンジニアはGTもやっている杉崎さんです。GTでも勝ってますし、心配していないです。ポテンシャルがある人だと思いますね。初めての仕事を楽しみにしています。

──第2戦まで外からフォーミュラ・ニッポンを見て、改めてトップカテゴリーの大事さで気付いた部分はありますか?

TM:開幕戦は2&4でお客さんも来たと聞いていますが、それ以降の様子を聞くと、「来年無くなっちゃうんじゃないか?」という心配もしてしまいました。2連覇しているのに、そのカテゴリーが無くなってしまうのでは、僕が獲ったチャンピオンの証もすべて無くなってしまう。日本で一番のフォーミュラをなくしてはいけないと思うし、外から見てて自分のその熱意に気付きました。正直、お金の話になるとプラスになる訳ではないですし、つらいんですけど、それをやめてしまったらすべてが終わっちゃう。改めて「僕もフォーミュラ・ニッポンを走りたい」という熱意がありましたね。

──2カー体制という話はありましたか?

TM:まったく出ていないです。お金の話もありますし……1台でも厳しい状況なので。

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