昨年、イギリスF3のルーキークラスで最年少チャンピオンを獲得した桜井孝太郎が、今季GP3シリーズに日本人として始めてフル参戦することが明らかになった。チームはステイタスGPとなる。

 桜井はレーシングカート、そしてフォーミュラBMWのスカラシップドライバーとしてレースを戦い、昨年はイギリスF3に挑戦。ルーキードライバーで争われるクラスに参戦し、シリーズを通じてエントリーが2〜3台というクラスではあったものの、30戦15勝を挙げチャンピオンを獲得した。

 そんな桜井は、フォーミュラBMW時代からGP2の直下にあたるカテゴリーであるGP3のテストを繰り返しており、昨年オフもテストに参加していた。今回、桜井が参加を決定したチームはその時と同じ、テディ・イップJr率いるステイタスGPとなる。

 GP3は2010年からシリーズがスタートし、マシンパフォーマンスとしてはF3とGP2の中間にあたる。GP3で好成績を挙げれば、GP2へのステップアップが見えてくるカテゴリー。また、F1と転戦することも多く、F1関係者の目に直接触れることになる。桜井は今年6月に18歳になるが、日本人としては異例の若さでヨーロッパのステップアップを登っている状況だ。

「トップチームのステイタスGPから、ビッグカテゴリーのGP3に参戦できることに、ものすごく興奮しています。F1のサポートレースということで、毎戦がチャレンジングなレースになると思いますが、僕らのチームワークなら必ず大きな結果を出せると確信しています。日本の代表として、自分にできる最高のレースをしたいと思います」と桜井は意気込みを語る。

 今回桜井を起用することになったステイタスGPを率いるイップJrは、過去にセオドールF1を率いたテディ・イップの息子。チームはGP3の他にも、ELMSにもローラで参戦。開幕戦のポール・リカールではポールポジションも獲得した。

「我々は桜井孝太郎選手を育成ドライバーとして過去18カ月間にわたり育ててきた。ドライバーとして、彼は着実に成長しており、今シーズン、我々のチームのフルタイムドライバーとして、GP3を一緒に戦えることを嬉しく思っている」とイップJr。

「彼のレースに注ぐ情熱と努力、そしてナチュラルな可能性は、きっとこのF1を舞台にしたGP3シリーズにおいて、大きな成長を見せてくれることと期待している」

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