2010年までIZODインディカー・シリーズに参戦、日本人最上位である2位を最高位に持つ武藤英紀が、今年9月に行われる『インディジャパン・ザ・ファイナル』に出場したいという意志を示した。
これは、6月23日に武藤が『インディジャパン・ザ・ファイナル』というタイトルで自身のブログに投稿したもので、2007年から渡米、08年から戦った母国でのインディジャパンへの思い、そして今季解説者としてインディを眺め新しい発見があったことを綴りつつ、「自分が思いを込めてきたインディジャパンも今年で最後。『インディジャパン・ザ・ファイナル』。最後に最後の挑戦をしたい! 強い気持ちが芽生えてきました!」と投稿している。
今季はスーパーGTでARTA HSV-010を駆る武藤は、そんなインディジャパンへの思いをオートスポーツwebに対し、「今年が最後ということが、僕の中ではすごく大きいですね。『今年やらずにいつやるんだ』って思っています」と改めて語り、参戦の意志があることを明らかにした。具体的にはこれから参戦に向けた交渉などアクションを起こすことになるが、出場の方向でこれまで在籍したチームをはじめチャレンジしていくとのこと。
最後の開催となる今年のインディジャパンは、東日本大震災の影響もありロードコースでの開催が決定。インディカー・シリーズのレギュラードライバーたちはロードコースの経験がほとんどないが、「前の方を走っているドライバーたちはレベルが高いですからね。僕は1年乗っていないですし、アドバンテージは無いでしょう。でも、僕はGTでも走る機会がありますからね」と武藤。
3年間インディカーを戦い、光る走りを見せ続けてきた武藤だけに、スポットとは言え期待せずにはいられないところ。良い体制が決まる朗報を待ちたい。