ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話:ハンガリーGP編。昨年は本誌で連載していたこちらのコラム。今年は【携帯サイト限定】版としてお届けしていきます!

突けるところは取り敢えず突いてみる
「記者証を隠せ!」
 金曜夕刻のブダペスト、メディア・センターではこんな囁き声が飛び交っていた。ハンガリーGPの共同記者会見でFIAが出席を要請したのは、なんとチーム・プリンシパル。
 有力どころが顔を揃えたのをこれ幸いとばかり、取材陣が次々と“神経に障る”質問を繰り出したため、最初は機嫌良く応えていた出席者も次第に表情をこわばらせていく。厳しい追及で険悪ムードが頂点に達し、一触即発の状態になったところで、質問者に対し先の指示が発せられたという次第だ。

 厳しく追及されたひとつに、つい先頃来年からの開催が正式発表されたアゼルバイジャンGPがある。ウクライナ問題で欧米の批判がプーチン大統領に集中している折も折、なぜその影響下にある国をわざわざもうひとつカレンダーに追加する必要があるのだろう?
 地球規模で言えばそのような気分が概ね支配的であって、それに逆行するかのF1の金儲け主義はいささか目に余るものがある。然らば、これを追認もしくは同調したチームにも責任の一端がありはしないか、というのがぶつけられた質問の趣旨である。

「そんなこと訊かれても、ネエ」というのがチーム側の偽らざる本音。一方ジャーナリストは、突けるところは取り敢えず突いてみるのが商売だから、逆恨みされて“取材お断り”とか言われるのも困る。という事情が重なっての「記者証を隠せ」なのでありました。

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