日曜のメキシコシティは朝から曇り空。地元の予報では、これから天気は下り坂となり午前11時以降の降水確率は40%、レースのスタート時間となる午後1時は90%となっている。
そんな予報にもかかわらず、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスには朝から自動車やバス、地下鉄で観客が詰めかけ、サーキットは大いに盛り上がっている。すでに土曜の段階で11万1964人を動員しているメキシコGP。決勝日は13万人に達すると予想されている。
予選に出走できなかったジェンソン・バトンのパワーユニットは、その後FP1で使用したICEに初めての12基目となるターボチャージャー(10番手降格)と12基目のMGU-H(5番手降格)を搭載して、すでに決定していた55番手降格と合計で70番手降格のペナルティを科せられることになった。とはいえ、すでに20番手スタートは決定しており、天候が急変した場合はセッティングを変えて、ピットレーンからスタートする可能性もある。
他に降格ペナルティを受けているのは、予選15位のキミ・ライコネン。フリー走行3回目のあとにギヤボックスを交換したために、5番手降格。さらにパワーユニット交換が必要となり、合計35グリッド降格となる見込みだ。
土曜までの走行データから、タイヤの磨耗は低いため、ピレリは1ストップ戦略が可能と予想。だが、シミュレーション上は2ストップのほうが速いと予測している。その場合はソフトタイヤでスタート、23周目ごろにソフトへ交換、46周目ごろミディアムに交換というスケジュールが想定されている。
ただし雨となれば、アメリカGPを超える波乱の展開となるかもしれない。23年ぶりに開催されるメキシコGPは「2時間レース」となる可能性もある。
