昨年のスペインGP以来、F1のシートを失っている佐藤琢磨が、インディ500の予選が行われているインディアナポリスモータースピードウェイを訪れ、将来のインディカーシリーズ参戦の可能性を語ったと英クラッシュネットが伝えている。
ジョーダン、BARホンダ、スーパーアグリとF1でのキャリアを積み、昨年秋にはトロロッソのテストに参加した琢磨だが、トロロッソがセバスチャン・ブルデーとセバスチャン・ブエミをドライバーに起用、その後もF1へのチャンスを探り続けているものの、なかなかチャンスは訪れていない。
そんな中、インディアナポリスに姿を現した琢磨。英クラッシュネットによれば、琢磨は2010年のIRL本格参戦を見据え、2009年にツインリンクもてぎで行われるインディジャパンにスポット参戦する可能性を伝えている。
「僕はこのトラックを走ったことがあるけれど、インディカーシリーズの現場を訪れるのは初めてですね。すごく印象深いです」と琢磨。「この場所(インディアナポリスモータースピードウェイ)はすごく重要な場所ですからね」
「今は、自分の将来に向けての可能性を楽しみにするとともに、インディを感じて、楽しむためにここへやって来ました。僕はF1アメリカGPの時しか知りませんでしたが、インディ500のポールデーの時はまた雰囲気が違いますね。でも、世界一のモータースポーツイベントであるという感覚は感じています。とても興奮しますね」
F1では現在、4000万ポンドのコストキャップ制度が提案され、先日スーパーアグリF1が復活か? というニュースが国内外でも流れたが、これについて秋田史エーカンパニー代表は、ロイター通信に対し「我々にはそのチャンスはない。たとえ我々が6000万ドルを持っていたとしても、我々はもうリソースもないし、ゼロから出発しなければならない。その新聞報道がどこから来たかは分からないけれど、鈴木亜久里はもうチャンスは無いと言っている」と語っている。
