すでに2010年シーズンも4戦を終えたIRLシリーズ。前戦まではすべてロードコース、もしくはストリートコースで行われてきたが、次戦カンザスは今季初のオーバルコースでの開催となるため、4月23日(金)にルーキーを対象としたオーバルでのテストが開催されることになった。
テストが行われるのは、次戦の舞台でもあるカンザス・スピードウェイ。距離1.5マイルを持つDシェイプオーバルであり、バンク角がコーナーで15度、メインストレッチが10.4度、バックストレッチが5度の傾斜がつけられているため、1.5マイルオーバルとしては高速の部類に入るコースだ。
参加ドライバーは、佐藤琢磨(KVレーシング)をはじめ、シモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)、マリオ・ロマンチーニ(コンクエスト・レーシング)、ベルトランド・ブガッティ(コンクエスト・レーシング)の4人のルーキードライバー。今季はチームの負担を減らすために、プレシーズンテストにオーバルコースは組み込まれておらず、各ドライバーともにインディカーマシンでのオーバル走行は初めてとなる。
ルーキーたちのオブザーバーには、IRLシリーズのテクニカル・ディレクターを務めるケビン・ブランチ、そしてエド・カーペンターが務める予定となっており、ブランチはルーキーテストについて次のように語っている。
「このテストで求められることは、彼ら自身のスピードとラインでどれだけ安定して走れるかなんだ。私が常々言っていることは『君たちがどれだけ速く走るかには興味がない。いかに安定して走れるかだ』ということ。1日の4分の3の時間は、安定して走ることを学ぶために費やされる。その後は、適切な方法でピットロードに入ることやコースに戻ること、ピットワークなどを体験し、そして最後に、他のマシンのすぐ後ろを走ってドラフティングがどのように変化するのかを経験してもらう」