現在インディカーで活躍する佐藤琢磨は、今はインディカーに100パーセント集中しており、今後F1に復帰するつもりはないと語った。
琢磨は2002年からF1に参戦し、2004年にはBARホンダで3位表彰台に上り、2006年からスーパーアグリF1から参戦するが、2008年スペインGPでチームの財政難によりF1から退くことになった。
その後2010年にインディカーに活動の場を移した琢磨は、2012年には3位表彰台、今年のロングビーチで初優勝を獲得した。
琢磨とつながりが深いホンダがエンジンサプライヤーとしてF1に復帰するものとみられているが、琢磨は今はインディカーで長期的に活動していくことだけを考えていると語った。
「今僕はインディに100パーセント集中している」と琢磨は、F1復帰の願望があるかとの問いに対して答えた。
「F1は素晴らしいけれど、今の自分の仕事はここ(インディカーの世界)にあると考えている」
「今の場所にすごく満足している。インディカーでの長期的な将来を楽しみにしている」
琢磨は2008年秋から冬にかけてトロロッソのテストに参加したものの、トロロッソとの契約にはいたらなかった。この決定はショックだったと琢磨は言う。その後、2010年に向けて当時のロータス(現在のケータハム)と交渉したがシート獲得にはつながらなかったという。
「スーパーアグリが財政的な理由から撤退しなければならなくなった時、皆が本当に悲しんだ」と琢磨。
「僕はF1にやり残した仕事があると考えていたので、約2シーズンにわたって復帰を目指した」
「レッドブルのおかげでトロロッソに関し大きなチャンスをつかめた」
「冬のテストはうまくいったけれど、残念ながら最終的には何らかの理由で実現しなかった」
「本当にショッキングな瞬間だった」
「その後も小さなチャンスはあったけれど、実現にはいたらなかった」
「F1はF1であり、素晴らしいと思うけれど、F1だけがレースではない。僕は昔からインディに興味を持っていた」
現在ポイントリーダーの琢磨は、26日にインディ500に挑む。昨年のインディ500で琢磨は惜しくも勝利を逃しており、今年はその雪辱を果たすことを目指す。