April 15 2012, RACE
Toyota Grand Prix of Long Beach
ルーキーのシモン・パジェノーが激しい追い上げで2位フィニッシュ
佐藤琢磨は3位走行中の最終ラップでアクシデントにあい8位
2012年4月15日(日)・決勝
会場:ロングビーチ・ストリート・サーキット
天候:快晴 気温:36℃
第38回目の開催を迎えるアメリカ最大のストリートレース、ロングビーチ・グランプリは、カリフォルニアらしい雲ひとつない快晴のもとで今年も開催されました。大観衆が見守る中、26台のインディカーはロングビーチの市街地コースを疾走。激しく、長い85周のレースを繰り広げました。
ポールポジションからスタートしたHondaエンジン搭載のダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、2ストップで走りきる作戦でライバル勢を先攻させ、燃費をセーブしながら計画通りにレースを進めていました。しかし、マシントラブルにより、15位でのフィニッシュとなりました。
4番グリッドからスタートしたシモン・パジェノー(Schmidt/Hamilton Motorsports)は、3ストップ作戦でスタートからゴールまで全面プッシュする作戦でした。彼の走りは冴え渡っており、レース終盤の追い上げはコースサイドに陣取ったファンたちの手に汗を握らせるものでした。惜しくも0.8675秒でウィル・パワー(Team Penske)に届かず2位フィニッシュとなったパジェノーでしたが、昨年3レースに出場しただけで、フルシーズン参戦は今年が初めてのルーキーとしては、実にすばらしいパフォーマンスとなりました。ポイントランキングでも3レースを終えて3位につけています。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2ストップ作戦を選択しながら、レース序盤はアグレッシブな走りでポジションアップを達成。レースが後半戦に入ってからも辛抱強い戦いぶりを見せていました。佐藤は燃費をセーブしながらも速いペースを保ち、16周にわたってトップを走ったほどでした。レース終盤は燃費がかなり厳しい状況に陥りながら、3位をキープし続けていました。
そして、いよいよ最終ラップへと突入。自身のキャリアベストとなる、そして、初めての表彰台登壇となる3位フィニッシュは確実と思われたところでしたが、後続が無理な追い越しを仕掛け、佐藤のマシンのリアにヒット。スピンしてストップした佐藤は、表彰台フィニッシュを目前にして逃し、8位でのゴールとなりました。佐藤に接触したライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)には、インディカーがすぐさまペナルティを科し、レースタイムに30秒を加算、彼のフィニッシュ順位は3位から6位へと降格されました。
コメント
シモン・パジェノー(2位)
「ファンタスティックなレースでした。集まってくれたファンのみなさんにはインディカーのレースをおおいに楽しんでもらえたと思います。私たちのマシンはスタートからハンドリングが非常によかったのです。今週末は雨もあって走行時間が非常に少なかった上、走り出した時点でのハンドリングがあまりよくなかったため、難しい戦いになっていました。しかし、チームが決勝に向けてすばらしいマシンを作り上げてくれました。私たちは1台体制で、データ量が大きなチームに比べれば少ないのですが、彼らに十分に対抗できる走りを見せることができています。それはエンジニアとクルーたちが最高の仕事をしてくれているからです。あと1周あれば、トップを狙ったアタックを仕掛けることができました」
佐藤琢磨(8位)
「今シーズンは、まだチェッカードフラッグを見ることができていません。今日は本当にスタートからエキサイティングなレースになっていました。私はハードタイヤでスタートしましたが、ソフトタイヤ装着車に取り囲まれている状況で、明らかな不利にあったわけですが、何とかポジションキープを成し遂げ、リスタートでオーバーテイクを成功させてポジションをゲインできました。ピットインをしてソフトタイヤを装着してからは、思いきりプッシュして走りました。そして、ウィル・パワーたちをパスしてトップにも立つことができました。2回目のピットストップからゴールまでは、燃費との戦いとなりましたが、最終ラップでライアン・ハンターレイに接触されてしまいました。あのコーナーでのブレーキングで、彼は私のインサイドまで十分深く飛び込んで来ていませんでした。またコースの終盤にいくつかのコーナーで彼にはチャンスがあったはずなのに、こんな形でレースを終えることになって本当に残念です。今回も私たちのチームはいいパフォーマンスを見せました。次のブラジルラウンドへはいい勢いを持って臨めると感じています」
スティーブン・エリクセン│HPD副社長
「決勝のスターティンググリッドを考えれば、今日の結果はまったく残念なものになりました。Hondaにとってロングビーチ・グランプリはホームレースですから、多くの従業員も観戦に来てくれており、応援してくれていました。アクシデントにあうなどしてトップ争いができなくなるチームもあった中、シモン・パジェノーがすばらしい走りでファンをおおいに湧かせていました。佐藤琢磨も表彰台が確実と思われる安定した走りを続けていました。パジェノーは惜しくもあと一歩届きませんでしたが、チームにとっても、自身にとってもキャリアベストとなる2位フィニッシュを達成しました。その一方で、琢磨は最終ラップのアクシデントによって3位フィニッシュを逃し、結果は8位となりました。これで開幕から3レースが終了しましたが、Hondaエンジンは1レースごとに着実な進歩を遂げています。このままのペースで進歩を果たすことができれば、目指す結果が得られるはずです」
