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第8戦 テキサス(テキサス州)
決勝(6月8日)11位:21番グリッドからスタートし、
11位でフィニッシュ
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テキサス・モーター・スピードウェイで開催されたファイアストン550では、初日にギアボックス・トラブルが発生するという不運に遭いながらも、佐藤琢磨とABCサプライ・チームは見事にそこから立ち直り、土曜日の晩に行われた決勝レースで11位にフィニッシュを達成。これにより、琢磨はIZODインディカー・シリーズのポイント争いで5番手まで挽回しました。
昨日のプラクティスではNo.14ABCサプライ・ホンダにギアボックス・トラブルが発生。この影響で予選に出走できなかったため、琢磨は24台中21番目のグリッドからスタートすることになりました。
最初のスティントで琢磨はいくつか順位を上げましたが、燃料をセーブして走るドライビングが効を奏し、54ラップ目にイエロー・コーションのもとでピットストップを行うことができました。おかげで、63ラップ目にレースが再開したとき、琢磨は5番手につけていました。2巡目のピットストップが始まると琢磨は7番手へと後退。その後、109ラップ目にピットストップを行いましたが、この4周後にイエロー・コーションが提示されたため、12番手まで順位を落とすことになります。
続くふたつのスティントを琢磨はトップ12圏内のポジションで走り続けましたが、最後のピットストップが始まると、一時は7番手まで追い上げます。しかし、フィニッシュまで走り切るには燃料をほんの少しだけ給油する必要がありました。タイアの摩耗が進行していたため、チームは少しだけ早めにピットインの指示を出すと、燃料を補給し、ニュータイアを装着したうえで琢磨をコースに送り返しました。このとき琢磨のポジションは14番手でしたが、228ラップのレースはまだ15ラップが残されていたため、そこから激しく追い上げて11位フィニッシュを琢磨は果たしました。
佐藤琢磨のコメント
「コース上の戦いが激しかったうえ、タイアのデグラレーションもとても大きく感じられました。最初の7ラップは問題ないのですが、その後はグリップが低下し、バランスも崩れてしまいました。僕たちのピット作業は順調でしたが、ピットインのタイミングは少しずれていました。不運にも、ピットに入った直後にイエローが提示されたため、順位を落とす一幕もありました。コース上の順位の影響でトップグループに追いつくのは難しい状況でしたが、チームのメカニックたちが頑張ってくれたおかげでいくつか順位を上げられました。昨日のトラブルを考えれば、僕たちは本当によく挽回したと思います」
(AJフォイトのプレスリリースより)