更新日: 2018.02.23 15:37
琢磨「悪い流れはまだ終わっていなかった」
第11戦 ポコノ
あっけない幕切れ
ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するドライバーにとって、500マイル・レースをわずか62.5マイルで終えるくらい不完全燃焼なこともないだろう。しかし、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆ってポコノ・インディカー500に挑んだ佐藤琢磨は、電気系トラブルのため200ラップのレースを25ラップで終える不運に見舞われたのである。
琢磨にとってさらに不運だったのは、この週末は土曜日の午前中に行なわれた最初のプラクティスからずっと好調を保ち、上位入賞が期待されていたことにあった。
「シーズン前からポコノのレースを本当に楽しみにしていました」と琢磨。「ポコノはとてもチャレンジングで、ものすごくドライビングが楽しいコースです。3つのコーナーはどれもタイプがまったく異なっていて、ハイバンクのターン1はとても興奮するいっぽう、ターン3にはバンク角がほとんどありません。このため、1周を走る間にも大きなバランスシフトが起こります。ただし、僕たちは去年の段階で良好な仕上がりのベースセットアップを見つけ出していたほか、その後さらにいろいろな理解を深めているので、今年もきっとコンペティティブに戦えるという自信を抱いていました」
最初のプラクティスで琢磨は5番手、続く2回目では7番手となっていた。
「とても実り多い1日でした。プラクティス1でもプラクティス2でも僕たちはとてもいい走りができて、順調にマシーンを煮詰めていくことができました。ミルウォーキーのテストで見つけた新しいセットアップの方向性のおかげで、とてもいいクルマに仕上がっていました。それはとても勇気づけられる展開でした」
さらに嬉しいことに、No.14 ABCサプライのマシーンは4番グリッドを手に入れたのである。