3日に行われたホンダのモータースポーツ活動発表会で、F1やインディカー・シリーズで活躍してきた佐藤琢磨が、フォーミュラ・ニッポンにスポット参戦を予定していると明らかにされた。琢磨のスポット参戦の理由はなんだろうか? 本人に聞いた。
琢磨はイギリスF3参戦を経て2002年にF1へステップアップ。その後BARやスーパーアグリを経て、インディカー・シリーズに参戦と、これまではずっと海外で活躍し、F1日本グランプリやインディジャパンなど、シリーズの日本戦でのみファンの前で勇姿をみせていた。
しかし、2011年限りでインディジャパンが終了を迎えたこともあり、琢磨は2012年もインディカー・シリーズにフル参戦しつつ、フォーミュラ・ニッポンへのスポット参戦も決定。引き続き日本のファンは生でその走りを見られることになった。
「やはりインディジャパンがなくなってしまって、ファンの皆さんの前で走る機会がないということをすごく寂しく感じていたんです。そこにスポット参戦の話をいただいたので、すごく嬉しかったですね。単純に、ファンの皆さんの前で走りたいということです」と琢磨。
琢磨は昨年、一昨年もフォーミュラ・ニッポンの現場は訪れているが、琢磨にとってのフォーミュラ・ニッポンの印象はどんなものなのだろうか?
「フォーミュラ・ニッポンの印象については、非常に高いコンペティションレベルのことをしている。ハードウェアとしても、ドライバーとしてもすごくレベルが高いのは分かっているので、それをひとりでも多くのファンの方に知ってもらいたいという気持ちもあります」と琢磨。
まずはレイホール・レターマン・ラニガンから参戦が決まったインディカー・シリーズに集中する必要があるため、現在ではフォーミュラ・ニッポンの何戦に出場することができるのかはまだ不明だ。
「やるからにはもちろん一生懸命やりますけど、フォーミュラ・ニッポンに突然入っていって、チームもまだ決まっていない状況なので、どれくらいできるかは分かりません」という琢磨。
「でも、熱い走りはみせたいですね(笑)」