スーパーGT第8戦ツインリンクもてぎは27日、予選が行われ立川祐路駆るZENT CERUMO SC430がポールポジションを獲得。立川は自身が持つポールポジション記録を更新した。GT300クラスは影山正美駆るHANKOOK PORSCHEがPP獲得。王座獲得に向け絶好の位置を獲得している。

Q1：
　14時からスタートしたスーパーGT第8戦もてぎの公式予選。今回はノックアウト形式で争われるが、迎えたGT300クラスの予選Q1開始直後、波乱が起きる。公式練習でトラブルに見舞われていたtriple a Vantage GT3が、コースインはしたものの5コーナー手前のストレートでストップ。午前のトラブルが応急的にしか修理できていなかったようで、突然駆動を失ってしまうことに。ドライブしていた星野一樹はマシンを止め、ガックリと肩を落とした。

　そんな中、トップタイムを奪ったのは午前同様エンドレスTAISAN PORSCHE。HANKOOK PORSCHEが続き、ポルシェ勢がワンツー。マネパ ランボルギーニ GT3、GAINER DIXCEL DUNLOP R8、S Road NDDP GT-RとGT3勢が続くトップ5となった。

　続くGT500クラスのQ1。かなりゆっくりとしたセッション開始となり、各車残り7分あたりからコースインし、1〜2周のアタックを行っていく。そんな中、上位タイムをマークしてきたのはSC430勢。ENEOS SUSTINA SC430、ZENT CERUMO SC430、DENSO KOBELCO SC430と続き、上位を占めることに。KEIHIN HSV-010が4番手、すでにタイトルを決めているS Road REITO MOLA GT-Rが5番手につけた。

Q2：
　やや陽が傾き始めたQ2。GT300クラスの上位陣が1分49秒台に相次いで入るなど、タイムが上がってきた中でトップタイムをマークしたのはHANKOOK PORSCHE。藤井誠暢が確実にトップでQ3の影山正美にバトンを渡し、仕事を完遂。GSR初音ミクBMWが2番手、JLOC ランボルギーニ GT3が3番手に続いた。Q1首位のエンドレスTAISAN PORSCHEはマネパ ランボルギーニ GT3に続き5番手でQ2を通過を果たしている。

　続くGT500クラスのQ2では、Q1同様SC430勢が上位に。大嶋和也が快走をみせたENEOS SUSTINA SC430がトップに。ZENT CERUMO SC430、そして連続表彰台を獲得しているWedsSport ADVAN SC430が3番手につけた。一方、午前中2番手のカルソニックIMPUL GT-Rは8番手でQ2脱落となってしまった。

Q3：
　いよいよポールポジションを決するQ3。GT300クラスのポールポジション争いは、ヨコハマタイヤ装着車が先にタイムをマーク。横溝直輝駆るエンドレスTAISAN PORSCHEは、1分49秒090というタイムでまずはトップに立つ。この時点でも他のマシンは及ばない状況だったが、影山正美駆るHANKOOK PORSCHEは、ヨコハマ勢の翌周にアタックを敢行していく。

　会心のアタックをみせた影山は、ついに48秒台に突入する1分48秒873をマーク！　チャンピオンに向け文句なしのタイムでポールポジションを獲得してみせた。2番手につけたのはエンドレスTAISAN PORSCHEで、逆転タイトルに望みを繋ぐことに。一方、triple a Vantage GT3は苦境に立たされることになってしまった。

　続くGT500のQ3。まず1周目のアタックでは、ENEOS SUSTINA SC430、WedsSport ADVAN SC430、ウイダーHSV-010というトップ3で終える。しかしチェッカーに向けて各車2周目のアタックを敢行。最終戦のノーウエイトならではの緊迫したアタック合戦が展開された。

　そんな中、1分40秒982という驚異的なタイムでポールポジションを決めたのはZENT CERUMO SC430を駆る立川祐路！　タイトルを逃した鬱憤を晴らすかのような快走で、自身が持つ最多ポールポジション記録を更新し、17回目のポール獲得となった。2番手にはENEOS SUSTINA SC430が並びSC430勢が最前列独占。MOTUL AUTECH GT-Rが3番手、RAYBRIG HSV-010が4番手となった。